熊子通信

「生かして頂いてありがとう御座位ます」 最強の祝詞です。
by伊勢白山道リーマンさんより

クシロハナシノブ…絶滅危惧種

2005年06月22日 | 思うままの雑記

 
 クシロハナシノブは超貴重植物の一つとして、環境省のレッドデータプランツの
絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されていると、ぶちょうほう様から教えてもらいました。
※(20年後の絶滅確率が20%超)
 この花が私のネコデコに来たのは、今から6年前でした。人並みに土に触り始め、
花を育てることに懸命になっている頃に、知り合いの奥様から貰いました。
咲いてビックリ、とても綺麗で凛として、ご近所の花好きさんたちの注目の的に。
名前は、その一人から聞き、湿原に咲いている花と知りました。
毎年、花後に種ができ、それを採取して、友人のために増やしていました。
元株も年々大きくなり、多年草です。蒔いた種からは、必ず新しい芽が出て、冷たい
氷の下でも元気に成長し、親株に負けない勢いで成長し花を咲かせてくれます。
私の大好きな花であり、毎年咲くのを心待ちしていました。
 この度、ぶちょうほう様から絶滅種と知らされて、唖然呆然とし、ショックでした。
もとはカラフトに咲く花で、釧路では湿地帯に咲き、色や花の大きさが変わって、
クシロハナシノブとなったと聞きましたが、詳細は、はっきりしません。
 見た通り、美しい花のために、どんどん盗掘されて、湿原では、めったに見かけ
なくなり、反対に、各家庭の庭に、当たり前のように咲く花となってしまいました。
知らなかったとは言え、私は心が痛みます。
 そして、下の花は、シロハナシノブです。クシロハナシノブに似た花で、数年前に
ネットで山野草園を知り、本州のハナシノブですが、購入し育てました。



 もしかして、シロハナシノブも貴重種となり、自生のものは消えつつあるので
しょうか。似非愛好家という表現も知りました。まさに、私なのでしょうか。
心が痛みながらも、厳しい冬を乗り越えて、咲いてくれてた、クシロハナシノブと、
シロハナシノブです。みなさんの、ご批判を受ける覚悟で、掲載しました。

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ん? (2チャン)
2005-06-23 19:03:32
今回はコメントがありませんね。

真剣に真正面から記した日記ですよね。

詳しいことは分かりませんがどうしたのでしょう。

クシロハナシノブ、確かに何か神秘的な印象の花ですね。ブルーの花はなんとなくヒマラヤのイメージさえ漂ってきます。

さまざまな見方はあるでしょうが、野から掘り出した花ではないのですから、美しい花は素直に美しい、そして愛情をもって育てる、それでいいと思います。

それにしても似非とはショッキングな言葉ですね。

私にはよく理解ができません。

熊子さん、めげることはないと思いますよ。

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酔歩のコメント (酔歩)
2005-06-23 21:25:22
 絶滅危惧の植物が自然界で減っていき、人工栽培で増えていくという事があるのですね。

食料で例えると人工栽培(養殖)ができるようになって手に入りやすくなったキノコ類や鮭・ふぐ・うなぎ・えび等の魚類というところでしょうか?

最近は高価なクロマグロの完全養殖も実現したとか・・・。

パンダやコウノトリなどの動物もそうですね。

変な例えですが熊子さんのように大切に育てて増やし、人間が手助けして増えるのであれば良いのではないでしょうか?

問題なのは商売の為に根こそぎ採取したり、育てる気もないのにただ摘むだけという人達ではないかな。



私の場合は山で綺麗な花をみても摘んで家に持って帰ってまで育てようとする気持ちが起こらないのです。

枯れさしてしまうのは可哀想ですし面倒な事は嫌いですから・・・。



これが絶滅危惧植物と感じない生物が身近に存在しているという環境も特殊なのではないでしょうか?

大阪ではとても考えられない事例です。



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さわやかな青花 (こだわりメモ帳)
2005-06-23 22:03:46
 超貴重植物ということで驚きましたが、

それより何より、何ときれいな青い色の花であることよ。

これだけきれいな青色花を見たことがありません。

花後に種ができるそうですから、どんどん増やして

釧路を青花いっぱいにして下さい。



手持ちの中から今時の青い花を探しました。

「アガパンサス」(多重露出)

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/98/7422782cc273bbf02a46bdb610ba7a81.jpg

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熊子さんは (やまあき)
2005-06-23 23:02:26
本当に心の優しい方だということがヒシヒシと伝わってきます。花も熊子さんに育ててもらってきっと満足していることでしょう。私は熊子さんの味方です。応援者です。自信を持って頑張ってください。応援してますよ。
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2さまへ (熊子)
2005-06-23 23:27:25
コメントありがとうございます。正直に書くと自慢の花でした。毎年ご近所にも数本ずつ分けて、それぞれが増やして、交流を深めています。本州の友人にも種を送り咲くかどうかと様子を見ましたが、芽すら出ないと返事が来ました。やっぱり釧路で咲く花なのかと思いました。そこで、本州のシロハナシノブが釧路ではどうなのかと、植物園に尋ねて購入。毎年咲いてくれます。交配しないように、クシロハナシノブとシロハナシノブはかなり離して育てています。ネットで販売されているのかを見ましたら、販売されていました。そして完売状態でした。購入された方々は、大事に育てて欲しいと思いました。釧路市の隣町の釧路町では町の花として、町民が頑張って増やしていると聞きました。ここ数日、気温が上がり、花がどんどん開花し、ネコデコを覗く人も増えています。
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酔歩さまへ (熊母)
2005-06-23 23:44:28
手付かずの自然ってもう無理なのでしょうか。車社会が山の奥まで人を運び、自生の種が里に下り、いつの間にか里の種が人の手により山に自生しだした。メディアが情報を広め、最初は見たい一心が、いつしか欲しいとなり、そして山野草園が人気になり、お金で購入する人が増え、里の庭を山野風に見立てて、どんどん山の植物を植えていった。柿の木も最初は山にあったでしょう。ブドウだって、桃だって山にあったはず。梅の木も、そしてネコデコのハスカップ、ブルーベリー、ユスラウメも山にあったのでしょうね。人の手により栽培し、ニーズに合わせてさらに栽培し、元の姿は消えていったのでしょうか。野の花の絵を描く先生が、気付いたときから、小さな反逆をしましょうと、今日メールが来ました。欲しがらない、増やさない、

目で見て愛でる心を養う。自然を守る心を教えてくれたのも、ブログを通じてです。恥ずかしさを通り過ぎ、守る心を広めたい、そんな気持ちに切り替えてもらったのも、みなさんのお陰です。
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こだわりさまへ (熊子)
2005-06-23 23:59:02
アバカンサス、ありがとうございます。この花も挑戦しましたが、大球根でネコデコを狭くし、知人に譲ってしまいましたが、綺麗な大花ですよね。クシロハナシノブの花の色は綺麗ですね。ずーと眺めていても飽きませんし、毎朝、毎晩、その花姿が癒しになってくれます。ブログを始めていなければ、知らなかったことだらけでした。育てる以上は花々の種類や分類や、さらには花事情を知らなければ似非愛好家と言われて当然ですね。厳しい感想は花を愛すればこそと、やっと受け止められるようになりました。
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やまあきさまへ (熊子)
2005-06-24 00:14:38
ありがとうございます。事情を知るにつけ、気落ちし、ため息でした。花好きは花自慢でもありました。まだ土に触って10年未満の私は、人が咲かせない花を咲かせたと自負していた気持ちがありました。山野草の事情を知ろうともしないで傲慢でした。スミレの件が大きな衝撃なら、クシロハナシノブ事情は青天の霹靂でした。大変なことだった、そういえば湿原の花といわれても、湿原で見たことがありませんでした。釧路湿原が世界遺産になり、手で触れても誰も掘ったりしない様子です。守ろうとする心が湿原を優しい姿にしています。湿原内を歩くことが好きな私は、自然に咲く花を見に行っていました。でも、その他の野山に対しての私の姿はどうでしょう。リシリヒナゲシは所有者不明の道端に咲いているものから無断で種を採取です。厳しいご意見をいただきました。
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考えすぎでは (あの)
2005-06-24 07:07:26
もちろん自然・環境を考えることは大切なことです。

どこの庭にでも植えられている、エゾムラサキツツジもRDBに記載されています。

オオカミが絶滅したからといって犬を飼っている人が、気を病まないように、園芸種は野生とは違いますから、花を咲かせるとことを楽しみにしていればいいと思います。



山野草店で山取り品とか書いてあるのを、喜んで買ってる/売ってる人は論外ですが。

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危惧、稀有種は増えるばかり。 (upplain)
2005-06-24 09:25:55
お早うございます。

我が家にも、知らず知らずのうちに住み込んでいる、危惧、稀有種の草たちが何種かあります。

需要があるから、供給側は盗掘、採集をするので、市場経済社会の姿なのでしょう。結局、自分さえよければ社会・・・書いている自分もどうか?・・・の為せる技でしょう。

私も50年程方々山を歩いて来ましたが、今の山は遊園地を歩いてる感がなきにしもで、ロープが張られ、柵が立てられ、板張りの通路で近くで山野草が観察できない。・・・それをしなかったら、踏み固められ、千切られ、掘り採られてしまうから。・・・さみしいです。

今日、載せた「フウラン」も枯れそうになっていたのを・・・捨てられる寸前・・・買って育てたものです。

房総半島にも、貴重な日本蘭が多く自生していたそうですが、業者などの採集で少なくなっているそうです。良心的な業者も多くあるのですが、千葉の友人が嘆いていました。

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