57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

タイムからわかること~坂上真海選手の走りを分析~

2017年10月08日 | 特集 坂上真海選手
僕が注目している、女子中学生レーサー、坂上真海選手。



先日10月1日、全日本、ジュニアカート選手権第5戦、琵琶湖 FP-jrクラスで大健闘。4位入賞18ポイントをゲット!!
ランキングでは、前回、瑞浪終了時の4位から、ひとつあげて西地域ランキング3位にアップ!

***
今回の琵琶湖でのレース。まずは、オフィシャルから公表されたリザルトを僕はじっくり眺めました。
そこには、ただ「順位」と「ラップタイム」などの『数字』がならんでいるだけ。
しかしです……。
その数字の裏側に、いろんなドラマが読みとれるのですよ。
では、時系列を追ってレース当日の模様を思い描いてみましょう。

①タイムトライアル結果


あれ~!!
坂上真海選手、11位に沈んでいます。
ベストラップは45,325-
トップ3人は44秒台を記録。
これはなにかあったぞ?

②予選ヒート(カートレースでは予選はF-1のような一発勝負ではなく、レース形式で決勝順位を決めます)



まじか?
坂上選手、ベストラップは45,153-
タイムトライアルより、コンマ17秒ほど速いタイムが出ています。
順位は3つあげて8番手。

③決勝ヒート



坂上真海選手、決勝は8番グリッドからのスタート。
そこから怒涛の追い上げ。
結果は4位入賞。
上位3人のレース所要時間はすべて15分17秒。
その1秒の中に、表彰台の3人が入る大混戦だったことがわかります。
そして4位に入った坂上真海選手は、所要時間、単独の15分21秒
5位の泉選手は15分22秒です。
*****

ここで僕は、直接、坂上選手本人にメールで取材することにしました。
以下、僕と坂上選手のメールのやりとりをそのまま掲載します。

⭐️アマミヤから質問

①タイムトライアルでは 45,325 で、11位という結果。この順位の原因はどこにあったと思いますか? 何か、重大なトラブルを抱えていた、のでしょうか?

②予選ヒート 結果は3つ上げて8位。 15週目にベストラップ 45,153-がでております。これはトップ5位の選手と遜色ないタイムです。しかもTTよりもコンマ17秒も速い。 そこで質問。TT後になにか車のセッテイングは変えたのでしょうか?

③決勝ヒート 予選8位から怒涛の追い上げで、なんと4位! あと一歩で表彰台、というところ。
この追い上げができた”勝因”は、ご自分でどう分析していますか?

⭐️坂上選手からの返信
おはようございます
タイトラのときはブレーキトラブルによりタイムを出すことができませんでした
タイトラ後ブレーキをなおし予選を走るとタイムを上げることができました
セッティングは大きく変えていません
決勝はとにかく完走することを考えていました。
琵琶湖のレースで実は予選、決勝二つとも完走したことがなかったのです
ポイントを取ること完走することを考えて落ち着いて走りました。統一戦に向けて少しでもポイントを取りたかったので
結果に納得はしていませんがポイントを獲得することができて一安心しています。統一戦でもしっかり走ってランキング入賞したいです。(以上、坂上真海選手本人より)

***
……ああ~っ!!
やはり……。ブレーキのトラブルを抱えていたのですね。
そのトラブルさえなければ……。
レースに『たられば』は絶対ダメですが、それでも、
朝のブレーキトラブルさえなければ。
表彰台さえ夢ではありませんでした。
しかし、結果は結果です。現実を冷静に受け止める。
それがレースです。
そして、数字の裏、ただの数字の羅列には、こんなドラマが隠されていたのですね!!
まさに『ラップタイム』は全てを物語ってくれるのです。



********
あとは、シーズン最終戦の鈴鹿ですね。
これは日本を東西に分けて戦っていた選手たちが、モータースポーツの『聖地』SUZUKAに結集。
東地域、西地域を通して誰が一番速いのか? 誰が一番強い選手なのか? その決着をつける、まさに「天王山」という戦いなのです。なお、レースが行われるのは『国際南コース』

実は僕、カートのブログに関わるまで、鈴鹿サーキットに「国際南コース」というものがあることすら知りませんでした。どんなサーキットなんだろう。モータースポーツファンとして、どうにも胸騒ぎがしますね。(つづく)
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