57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

カートを学ぶ子供達へ

2018年03月09日 | レンタルカートを始めよう!
レーシングカートおよびレンタルカート が、モータースポーツの入門カテゴリーとして最適であること。
これは僕は確信を持って断言できます。

どんなお稽古ごとでもそうですが、やはり子供の頃から始めた方が、圧倒的に覚えが早いです。
カートもそうです。
一見シンプルで、おもちゃのように見える『かーと』

しかし、シンプルだからこそ、ドライバーの技量がハッキリ出ます。
現役F-1ドライバーや、スーパーGTのドライバーたちも、普段のトレーニングはレーシングカートを使っていますね。

カートにはパワーステアリングはありません。
カートにはABS(アンチロックブレーキシステム)なんてついてません。
さらには、カートにはサスペンションすらありません。

一般道を走る市販車は、いまや、自動ブレーキまで標準でついてくる時代です。
車が何もかもやってくれてます。
ドライバー不要の『完全自動運転』の実現も、すでに秒読み段階です。
こういう『何もかも車がやってくれること』を全部、取っ払ったのが『カート』なのです。
将来のF1レーサーを目指す子供達、若者にとって、この「カート」は、たいへんいい『教材』だと、僕は思っています。


僕がレンタルカートで走り始めて分かったことがあります。
音楽でたとえてみましょう。
たとえば、目の前に一本のクラシックギターが置かれたとします。
あるいは、古ぼけたアップライトピアノがあったとします。

「さあ、これ自由に弾いてごらん」

「君が学んできた音楽で、人を感動させてごらん」

もし、あなたがそう言われたら、どうします?
マイクもない。アンプもない、スピーカーもない。
エフェクターや、パソコンやキーボードもない。
でも、本当に音楽が好きな人、誠実に音楽を学んできた人。
そういった、ミュージシャンは、たとえギター1本でも、
たとえ古ぼけたアップライトピアノ一台でも、
聴く人の心に届くような音楽を奏でられると思います。
料理で例えるなら、

『白いご飯と、お味噌汁』だけ。

それだけで人を感動させられるか?

『カートで走る』とは、そういうことなんですよ。
要するに。
***
ぼくがなぜ、レンタルカートに夢中になったのか?

『白米とお味噌汁』だからですよ。

古ぼけたアップライトピアノだからですよ。

そしてたった一本のギターを目の前に置かれたからですよ。


なんの飾り気もない。
学歴も肩書きも社会的地位も関係ない。

僕は小学生の頃から音楽が好きでした。
歌謡曲、アイドルソング、フォークソング、ロック、ジャズ、なんでも聴きました。


そしていま、クラシック音楽を主に聴いています。
クラシック音楽の世界でも、いろんな権威あるコンクールに出場して、入賞する人たちがゴマンといます。
たしかに、その人たちは、ラフマニノフや、リストの超絶技巧曲で人をあっと言わせるかもしれません。
でもその演奏を、クラシック音楽なんて聞いたことのない、80代のおばあちゃんに聴かせて、感動させられるでしょうか?
超絶技巧で有名なジャズピアニスト、上原ひろみさん
東日本大震災のチャリティライブで日本に里帰りした時。
彼女はライブ会場で、しっとりとした日本の懐かしいメロディ

「うさぎおいし、かのやま、こぶなつりし、かのかわ……」

そう、「故郷」をゆったりとした曲調で演奏しました。
会場は涙を抑えきれず、ハンカチを目にする人々が。
彼女は、人の心を一台のピアノの音で、揺さぶりました。
これができるからこそ、世界のトッププレイヤーなのだと思います。
***
いろんな思いがあって、脱線しましたが、僕はやっぱりモータースポーツが大好きなのだ、と思います。
そして、これから多くの子供達が、カートで一生懸命練習して、そして周りの人たちを、その『走りで』感動させてほしい。
そういう意味で「立派なレーシングドライバー」になってほしい、と思っています。
かつて漫画の神様、手塚治虫さんは、手塚氏に憧れて上京してきた、若き日の赤塚不二夫さんに、こう言ったそうです

「君、漫画家になりたいのかい? じゃあ、君は一流の音楽を聴け、そして一流の映画を観て、一流の演劇をご覧なさい。なんでも一流に触れておけば、きっと一流の漫画家になれる」

そんな『一流のレーシングドライバー』になってほしい。
そしてモータースポーツを通して『より良い人間』になってほしい。


僕はカートに乗る子供達に、切に願っているのです。

***写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018人気ブログランキングへPVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログへ
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