今日はヒルトンに行く前に美しいファルセットが出るようになる薬でも貰おうと日比谷の耳鼻科に寄った。
すると!
恐ろしい数の風邪引き達が待合室狭しと廊下まで溢れかえって、あちこちで激しく咳込んでいる。
邪悪な顔のウイルスがウジャウジャ言いながら飛び回っている、正に阿鼻叫喚たる光景だった。
これには思わず後ずさりしたが、せっかく予約も入れたんだし…と思い、前向きな気持ちで受付に診察券を出した。
しかし、余りの病人の多さとその咳き込みサウンドにすっかり滅入り、落ち着き無く自販機まで行ってビタミンCドリンクを飲んだり、あちこちウロウロしたりした。
中にはインフルエンザの患者も混じっている事だろう。
いや、下手すると全員がインフルエンザかもしれない。
とすると、これだけのインフルエンザ患者を一人で診察している医師は当然インフルエンザなわけだから、仮に診察してもらったとしても、まともな診断は下せないはずだ。
ここに居る意味があるだろうか?
いや、無い!
と判断したわたくしは息を止めて受付に向かい、
すみません。やっぱり止めときます。
というと、受付のお姉さんも何故がホッとしたように
はい。分かりました、と。
この間約10分。
この10分の間に、己の努力と根性でやっと治りかけた風邪が悪化したり、下手すると死んだりしたらどうしよう!
わたくしは本当に大バカだ!
せめて今医者に行ってはいけないと皆に伝えよう!
と思った次第でございます。
因みに本日の仕事はだましだまし、何とか終える事が出来ました。
明日は午前中からレッスンです。
まだまだ気は抜けません。