本日は文学座のアトリエ公演を見せて頂きました。
別役実さんの書き下ろし新作「あの子はだあれ、だれでしょね」
文学座のたたずまいには歴史・伝統・格式・インテリジェンス・・・などを感じますね。
別役ファンもたくさん見えていた様子。
別役実さんの作品は丁度わたくしが中学生の頃、演劇部が「不思議の国のアリス」かなんかやっていた記憶がありますね。わたくしも1年生の時ちょっと参加しました。
同級生の中にはそれから演劇まっしぐらで、今でも劇作や俳優をやっている人が居ますから、やはり強烈な影響力があったんでしょう。
今から40年くらい前は別役実さんですとか、安部公房さんが特に人気ありましたね。
いつの間にかよく分からない人に家を乗っ取られる家族の話とか、鞄がしゃべったり、いわゆる不条理演劇って言うんですか、よく分からないけど面白い・・・っていうものに皆が憧れたようでした。
わたくしもその延長で大学でハロルド・ピンターとかエドワード・オールビーとか、実は何にもわからなかったんだけど、やってみたい気分になったのでした。鳴海弘先生のゼミに入って、先生の響き渡るバリトン声にしびれたものです。
ところが、本日の作品「あの子は~」は、実際に起こった事件「尼崎連続変死事件」を題材に、登場人物が事件の本名を名乗って演じてるわけですから、ひとことで言えば、時代が作品に追いついた・・・と言うか、事実は小説より奇なり・・・と言うか。
やがて不条理演劇という言葉は無くなるんじゃないか・・・と思うほど、現実の方が不条理でキテレツになってきているようです。
文学座の俳優さんは本当によく訓練されていますから、どんな作品を見ても非の打ち所がないです。
古坂さんは、いつもの綺麗な役じゃなくて、エキセントリックにトチ狂った3人のおばさんの1人としてコミカルに演じてました。さすがです。
一部俳優陣の年齢が配役と噛みあわない部分もありましたが、それは想像力で補える範囲でした。
終演後に舞台後方に並んだ不気味なお雛様の群れを写してみました。
実際の「尼崎殺人事件」は、まだその全貌が分かっていないようで、謎の多い話です。
いつか解明される日が来るんでしょうか。あるいは解明されても発表できないようなことなんでしょうか。
そういう意味でもこの作品は実に意義のあるものだったと思います。
演出の藤原新平さんを囲んだアフタートークショーも面白かったです。
こちらはわたくしたちのアフター。
芝居を終えたるみちゃんを囲んで、あみちゃんや、FBフレンドの皆さんや、久々に会うOちゃんや。
楽しいひとときを過ごせました。
ありがとうございました!
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