リカリズムな日常

6拍子に彩られた破天荒な毎日

『マザーコンプレックス』

2011年07月26日 | 荒張 リカ

月が血を吐き またひとつ
死んでゆく卵 うまれたわたし

「あれはいけない」「これはダメ」と
すべて受け入れた いい子でいたかった
疑問を持ち始めた頃には
あなたが変わった 違って見えた

引き出しを開け
日記をよみあさり
男のにおいを何もかも許さなかった

あなたのような女になど
愛されもしない女になど

抱かれて愛を知り 求められる喜びを知った
あなたの嫌いなその行為で
私は生まれ 生まれなおした


ある日大事な人を傷つけて
はじめて気づいた 信じられなかった
果ては己の醜さを 映す鏡のよう あなたの娘

あなたのような女になど
愛されもしない女になど

抱かれて愛を知り 求められる喜びを知った
あたしの嫌いなその姿が あなたはわたし わたしはあなた

月が血を吐き またひとつ死んでゆく命 生まれた心
愛してほしかった 飾りっ気なく 
見栄も意地も捨てて抱きしめてほしかったのに



24歳の時に書いた中二病のような曲ですが、思うところあってアップしました。
あんとき一回だけ弾き語りライブをやって、そのとき歌ったっきりの曲。
間に合えば29日のソロライブには歌いたいな。
もうね、恥ずかしいところ全面的に出してゆきますからね。
表現者なんて恥かいてなんぼでしょう、って言い聞かせて。

最近、親族以外のお母さんと関わることがあって。
母、とは、母である前に人間で、女なんだなとしみじみ思ったのです。
神聖で愛にあふれていてエネルギッシュだからこそ、転じると黄泉の国のイザナミのようになってしまう。
私もいづれは自分の子供に厳しく査定される日が来るのでしょう。


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