昨日は、拓さんの33回目の誕生日でした。
どこいく?なにする?なにしたい?何欲しい?
散々聞いても、うーんうーんとうなってばかりではっきりしなかった彼ですが、
当日の夕方になってやーっとリクエストしてくれまして。
2人でスペイン料理を食べて、映画を観に行きました。
パエリアに舌鼓を打ったあと、「エンディングノート」という映画を。
拓が以前から観たい観たいと言ってた作品でした。
なんの前情報もないまま映画館に向かった私でしたが、ついてみてびっくり。
ガン告知を受けたあるお父さんが最期に向けてどんな過ごし方をしたかというドキュメンタリー映画でした。
誕生日にメメント・モリとは。
なかなかセンス高いぞ、旦那さまよ。
エンディングノートとは。
遺言のように法的効力は持たない、自分の死後に遺族たちに読んでもらうためのノートだそうです。
あたたかな、コメディも含みつつのストーリー展開には大げさなものも楽観すぎなものもなかった。
お父さんの、日常、リアルがそこにありました。
映画の中の
「私は上手に死ねるでしょうか」
という言葉が、一番刺さった。
途中に私ごとを挟んで申し訳ないのですが。
前世の記憶において、私はろくな死に方をしておりませんで。
うっかり事故死だったり、八つ当たられ事故死だったり、逆に八つ当たり自殺だったり、
そりゃもう、テキトウな投げやりな死に方しかしてこなかったようでございまして。
お恥ずかしい限りなのでございます。
映画のお父さんのように、遺される人々を思いやったり、旅立つ前の世界に対して礼儀を尽くしたり、
死を等身大に受け止めてひとつひとつ気持ちをかたづけてゆこうとする姿がまぶしくてならなかった。
最期の最期に夫婦の絆を確認し合うシーンがあるのですが、
本物の「愛してる」はこれ以上でもこれ以下でもないのだなと思いました。
拓の誕生日プレゼントのはずが、私も思わぬ感動をもらってしまいました。
「だから、ちゃんとガン検診いってね!口うるさく言うからね!」by拓
・・・ハイ、ごめんなさい。。。汗
も、もしかして、私に観せるための映画だったの・・・か・・・??
怖くて聞けませんが。。。汗汗
そんなこんなで、拓さんよ、ハッピーバースデー。
これからもどうぞよろしく。