『マザーコンプレックス』

月が血を吐き　またひとつ
死んでゆく卵　うまれたわたし

「あれはいけない」「これはダメ」と
すべて受け入れた　いい子でいたかった
疑問を持ち始めた頃には
あなたが変わった　違って見えた

引き出しを開け
日記をよみあさり
男のにおいを何もかも許さなかった

あなたのような女になど
愛されもしない女になど

抱かれて愛を知り　求められる喜びを知った
あなたの嫌いなその行為で
私は生まれ　生まれなおした


ある日大事な人を傷つけて
はじめて気づいた　信じられなかった
果ては己の醜さを　映す鏡のよう　あなたの娘

あなたのような女になど
愛されもしない女になど

抱かれて愛を知り　求められる喜びを知った
あたしの嫌いなその姿が　あなたはわたし　わたしはあなた

月が血を吐き　またひとつ死んでゆく命　生まれた心
愛してほしかった　飾りっ気なく　
見栄も意地も捨てて抱きしめてほしかったのに



24歳の時に書いた中二病のような曲ですが、思うところあってアップしました。
あんとき一回だけ弾き語りライブをやって、そのとき歌ったっきりの曲。
間に合えば29日のソロライブには歌いたいな。
もうね、恥ずかしいところ全面的に出してゆきますからね。
表現者なんて恥かいてなんぼでしょう、って言い聞かせて。

最近、親族以外のお母さんと関わることがあって。
母、とは、母である前に人間で、女なんだなとしみじみ思ったのです。
神聖で愛にあふれていてエネルギッシュだからこそ、転じると黄泉の国のイザナミのようになってしまう。
私もいづれは自分の子供に厳しく査定される日が来るのでしょう。

荒張リカ「青い部屋」動画in夢よりも今を語れ第13夜

荒張リカ「青い部屋」in夢よりも今を語れ第13夜
ヴィヴィアン動画UPありがとう。

実はこの曲、初めて演奏した場所が渋谷の青い部屋だったからそのまんまタイトルにしちまったという、ちょっと惰性でつけたタイトルです。

渋谷の青い部屋で演奏したのはもう大分前。
そこから譜面や記憶を呼び起こすようにしてもう一度よみがえらせたので「新曲だ」と言い張ってライブでやっちまいました。


ソロの私とSexRexというバンドでの私のイメージのズレがあるのは承知しています。
それがいいことなのか悪いことなのかも正直よくわかっていません。

私はただ、降りてくる音や歌詞に忠実であるしかない。
どっちが嘘でどっちが本物ってもんじゃない。

とかく、曲になりたいと熱望する何かを形にするので私は精一杯。
その結果、大人の事情までコントロールできないのが難点です。


バンドのプレイヤーたちと近いとこで語りたくて楽器を手にとり、
よちよちと始めた弾き語りでしたが、そろそろ一人歩きを志そうかと思います。

ソロの時なんで旧姓を名乗るのかというと。
本来ならば長女の私が田舎に帰り、土地の亭主を見つけ婿にもらい、
産土の香りの子供たちをぼこぼこ産んで育てていたはずの
もう一人の私を選んでやれなかった後悔から、です。
だからせめて、ネットのはしっこに「荒張」とひっかかるくらいのことはさせていただこうと。
荒張家の滅亡を望んだわけじゃなかったけれど、その片棒を担いでしまったことには変わりない。
だから、どこか素朴で土臭い音楽が生まれてくるのかもしれません。
そんな自己満足のような消極的な罪滅ぼしですが。
これからも細々を続けてゆこうと思っています。


次回ソロライブはまだ決まっていません。
バンド活動の合間を縫ってやってくる、次の必然を待ちたいと思います。

oilcity 弾き語り動画

8/2　阿佐ヶ谷oilcity 夢よりも今を語れ　より
Rose（カバー）

リカ＠SexRex「Rose（Cover)」


撮影：ヴィヴィアン


要所要所でミスっているのが口惜しいが、そこは愛嬌。
ヴィヴィアンさま、撮影＆動画UPありがとう。


静かなお盆ですね。
みなさま、いかがお過ごしですか？

今日は、テントのたたみ方がわからないから手伝って、と
助けを求めてきたお隣のおばあちゃん宅にあがってお手伝いして差し上げたところ
大変喜ばれて、お礼に、と2リットルペットのお茶をいただいて帰ってきました。

なんだか、いいわー、こういうの。

ご近所づきあいってちょっとくすぐったいね。