顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

主治医を信じられますか?

2008-02-26 19:59:52 | Weblog
ここで話す主治医とは口腔外科医のことです。

みさんさんは主治医のことを信じられますか?私はあまり信じられませんでした

私の場合、知り合いにお医者さんがいることと、大学が医療系の学部にいるので、さまざまな視点から意見をいただくことができました
これは恵まれているのかもしれませんが、でも混乱することもあります

私が紹介された大学病院の口腔外科の規模は大きくありません。たまたま私の病気が珍しいので、その辺にある病気とはわけが違うからということで、手術を受けるなら常勤の口腔外科医がもっとたくさんいて、それなりに手術をしている病院にしなさいというアドバイスもいただきました。

その他にも、もしかしたら症例発表をしたいだけなのかもしれない…と考えたりして、あまり主治医を信じることができず、セカンドオピニオンを求めようかと迷いましたが、時間的にも余裕がなかったことと、数回の外来受診で主治医と接した範囲では、あまりイヤな感じがしなかったのでやめました

医者っていろいろなタイプの先生がいますよね。頭は良いとは思うけれど、人間的にどうなの?と感じる先生も少なくありません

でも今は、この先生でよかったと思います
正直に包み隠さず話してくれるところや面倒見がよく優しいところ、そして私の気持ちを理解してくれるところ。もうこの先生に全て任せようと思えました

治療を受けるにあたって、ここの部分が最も大切ですよね?ヒト対ヒトのやりとりだからこそ、何より信頼関係が1番だと思います

私の主治医は私がどんなにワガママを言ったり泣いても、怒ることもイヤな顔もせず最後までつきあってくれます。

手術を受ける直前にも、私にとって歯がなくなるというのは、耐えられないくらい悲しいことだということもちゃんとわかっていてくれたみたいで、「歯がなくなるのがイヤなんだよね。でもインプラントとかちゃんと考えてあげるから大丈夫だよ。」と言ってくれたものが、すごく嬉しかったです

また、急性リンパ節炎を起こしてしまったときには、「ガーゼ交換は痛いし、ちゃんと通っているのに、こんなになるならもうやりたくない。」と当たったときには、「痛いのもよくわかるし、イヤなのもわかるし、かわいそうだけど、でももう少し頑張ってよ。」と言ってくれて、もうちょっとだけ頑張ろうかなと思えました

今回の手術を通して、結果的には歯医者さんキライになってしまいましたが、でも頑張ってこの先生のところには通おうと思っています