顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

全身麻酔談①

2008-02-01 19:28:21 | Weblog
全身麻酔の手術を受けにあたり、どうしてもイヤなことがありました。
それは12/29「全身麻酔下での手術」にも書きましたが、尿道カテーテル(尿カテ)がとにかく恥ずかしくて

そして手術中は裸であることや手術前には浣腸をしなくてはいけないなど、まだ嫁入り前の女の子にはどうしても抵抗のあることばかりしなくてはならないからです

特に、少し医学的なことを勉強して知ってしまっているので、なおさら余計に恥ずかしくて、局所麻酔じゃダメかな…とずっと思っていました

以前、主治医に「局所麻酔ではダメですか?」と聞き、「ちょっと無理ですね。」とは言われていたものの、これまた手術当日の朝に「どうしても全身麻酔じゃなくてはダメですか?」と聞きました。以下がその時のやり取りです。

主治医:「局所麻酔だと意識あるから大変だよ。手術時間も長いし頑張れる?」

私:「痛みにはわりかし強いので、大丈夫です。」

主治医:「う~ん。でもなぁ…全身麻酔の方が寝ちゃっているままで、気がついたら手術が終わっているからラクだよ。なんでそんなに全身麻酔がイヤなの?」

私:「全身麻酔がイヤなんじゃなくて、尿カテがイヤなんです。」

主治医:「そっか、イヤか。でもね手術時間が長いし、もしかしたら時間通りに終わらないかもしれないから、必要な処置なんだよね。」

私:「どうしても入れなきゃダメですか?」

主治医:「でも早ければ手術したその日に抜ける場合もあるから、頑張ろうよ。」

結局、しぶしぶ合意しましたが…本当はイヤでした

しかし、術後は痛みがしんどいのと、そして吐き気もあったし、それなりに結構辛い思いをしたので、プライドなんてなかったです
恥ずかしいとかの感情は余裕があるときにしか生まれないのだな、と思いました。

尿カテは結局、術後あまり全身状態がよくなかったため、その日には抜くことはできずに手術した次の日のお昼頃に抜いてもらいましたが、それまで全然何とも感じませんでした

それに、痛みも我慢できなくて座薬を入れてもらいましたが、もはやそのときには恥ずかしさなんてありませんでした。よっぽどあのときは大変だったんだよね