顎骨腫瘍体験記

顎骨腫瘍という病気になった20代の女の子の治療日記です。
腫瘍摘出時に歯と顎を失いましたが、完治を目指し治療中です。

手術談①

2008-01-23 19:31:08 | Weblog
手術は1/15(火)に行われました。その日のできごとを書きます

手術は2番目で、手術開始は10時半から約3時間半という予定でした。
8時半頃、主治医が病室に来て点滴開始。点滴の成分を見ると体液と同じだったので、脱水予防のための点滴だと思います。(前日の24時から食べたり、飲んだりできませんでした。)

10時頃看護師さんにトイレに行くように催促されました。全身麻酔だから絶対に浣腸されるのだろうな…と思っていましたが、なぜかありませんでした。よかったぁ

10時半少し前に看護師さんに呼ばれ、中央手術室まで点滴しながら歩いていきました。ここで親とお別れ

手術室の奥まで行き、処置台に横になりました
看護師さんと麻酔科の先生が来て、右手には血圧計、頭には脳波計、胸には心電図と次々とつけられました。

看護師さんが「今左手から麻酔薬の点滴が入っていますからねー。」と言われ、それからすぐに吸入薬麻酔のマスクをあてられました。(普通ならこんな麻酔のかけ方はしないと思いますが、トラブルがあったのでこうなりました。次回、お話します。)

私が覚えているのはここまで

気がついたらいろいろな先生に名前を呼ばれ、肩をたたかれていました。
抜管(全身麻酔中は口から気管に管を入れて呼吸をコントロールします。私の場合は術部が口腔内でしたので、鼻から入れました。)されたとたんに急に息ができなくなり、すごく苦しくて顔を左右に振っていました。

どうやらかなり出血したらしく、喉の奥に血液の塊があり、そのために気道が塞がれていてみたいで、先生が一生懸命吸引していました。

呼吸も安定し、意識もだんだんはっきりしてきて先生の「手術終わったよー。」・「痛いところある?」等の呼びかけは理解できるのですが、なかなか目があきません
また、痛くて声を出すこともできなくて、先生方もちゃんと麻酔から覚めているのか不安気でした

そこで何分くらい時間を使ったのはわかりませんが、病室に戻されました。病室の時計を見たら16時近くを指していてびっくりしました。約5時間近く手術室にいたということになりますねー

病室に戻る頃から、急激に右側の顎の部分がすごく痛くて、今まで経験した痛みよりも数倍も強く、これは尋常な痛みではないな…と思いつつも、限界まで我慢していましたが…
手術から1時間半後、ついに我慢できずに座薬を入れてもらいました。

するとここからまた意識をなくしたみたいで、後から親や看護師さんに話を聞いたのですが、座薬の効き目が良すぎたらしく、急激に血圧が下がり、一時期やばかったらしいです。主治医も何度も様子を見に来ていたらしいです。全然知らなかったよ

22時頃、意識も回復し、ついに酸素マスクがはずれ、23時頃、消化管が動き出したので飲水の許可をもらえました

しかし夜の0時頃、今度は座薬の効果が切れてしまったのか痛み出しました。でも座薬はもう怖くて使えないのと、もう少し時間がたたないと鎮痛剤は使えないと看護師さんに言われ、しぶしぶ我慢しました

今度は夜中の3時頃、急激に気分不良と吐き気に襲われ、1時間ごとに3回も吐いてしまいました。どうやら出血して口の中に溜まった血を飲み込んでいたみたいで、それで気持ち悪くなったみたいです

この気分不良と吐き気は翌日の午前中まで続きましたが、点滴治療のおかげかだんだんよくなりました。それより、痛みの方が続いて(今もまだ痛いです。)しんどかったです