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他を生かすための精鋭たち~航空救難団~その3

2018年05月01日 06時17分00秒 | 航空自衛隊
前回は、救難隊の操縦士、機上整備員、機上無線員について見ていきました。
今日とりあげるのは、救難員(メディック)です。
(画像と青字の部分は航空救難団ホームページより)


救難員(メディック)とは、

 UH-60J救難ヘリコプター又はU-125A救難捜索機に搭乗し、航空救難活動等において捜索救助を行うとともに、必要に応じて遭難者に応急処置を実施し、生存のための援助を行います。



 荒れた海や山などのすべてのフィールドで活動するために様々な救助技術を身につけており、更に一部の救難員は遭難者への高度な救命処置を行うことができるように医療(救急救命士)資格を有しています。過酷な環境における救助を行うためには、強靱な気力、体力、更に様々な知識や冷静沈着な判断力が求められます。 
 救難員になるためには、毎年実施される航空自衛官を対象とした選抜試験を受けて合格しなければなりません。そのためには、体力はもとより、航空自衛官としての良好な勤務成績や、人を助けるための強い使命感、豊かな人間性等が必要になります。 
 選抜試験に合格した隊員は、愛知県の小牧基地にある救難教育隊での約1年間の救難員課程等において、救難技術の修得はもちろんのこと気力、体力等も鍛え上げられ、卒業後は全国の部隊において任務に就くことになります。



メディックになるためには、救難教育隊で1年間の過酷な教育に耐えなければなりませんが、その前に、教育隊に入るための選抜試験に合格しなくちゃダメってことですね。


その選抜試験が、まずもう過酷で、

 《資格要件》
(1)28歳以下の空曹または空士長
(2)各特技職の中級(5レベル)以上の特技を付与されている
(3)長期勤務の意思が強固で、かつ、勤務成績が優良な者  

《試験科目等》
・水泳検定
クロール500mを12分59秒以内
横潜水25メートル以上
水深4mで呼吸停止30秒以上
立泳ぎ5分以上


・体力検定
懸垂10回以上
腕立て伏せ40回以上
腹筋45回以上
かがみ跳躍45回以上
300m走64.9秒以内
重量物(65kg)搬送200m以上



えーっと。
どこから突っ込んで良いのか迷うくらいに、私からしたら別世界すぎるんですが。
ちょっとは運動しないとまずいなって気分になってきた(笑)
しかし、画像に写っている試験の受験者さんたち、見事な筋肉の方ばかりですな。

この選抜試験に見事合格すると、救難教育隊に入隊となるのですが、
 「地獄」と例えられるほど過酷な教育が約1年間にわたって行われます。

って、自分で「地獄」とか言いますか⁉
でも、それも納得な訓練の数々・・・

救護法


潜水


パラシュート降下


ラペリング降下


冬の雪山での遭難者救助訓練



このような訓練を1年間にわたり受けていくわけですが、その他に、陸上自衛隊第1空挺団の空挺レンジャー課程や、海上自衛隊第1術科学校の潜水課程にも入校するそうです。


海で、山で、どんな状況でも、救難の最後の砦として活躍するためには、それだけ過酷な訓練が必要だということですね。


こちら↓は、消防・警察・自衛隊・海上保安庁の装備品及び特殊衣料、制服の企画製造販売を行っている赤城工業という会社のホームページです。
http://www.akagi-aaa.co.jp/kyuunan.html

救難団のことがとても詳しく書かれていますので、是非ご覧ください。


次回は救難隊がどのような救難活動をしているのか、見ていきたいと思います。


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