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日本とカンボジアの友情~能力構築支援~その8

2018年03月28日 06時20分00秒 | 陸上自衛隊
平成25年12月4日、開講式の翌日から、第2期能力構築支援事業の研修が始まりました。

研修の様子は、防衛省国際政策課・能力構築支援室発行の第2期カンボジア通信第2号~3号に詳しく載っているのですが、とても良い内容なので、今回はカンボジア通信をテキスト化してお送りします!
「 」内は、カンボジア通信からのテキストをコピペした部分です。



「2013年12月3日、盛大な開講式の後、研修生たちは、素養試験に挑戦しました。」


(画像はカンボジア通信より。以下の画像も注釈が無い場合は同様です。)

おぉぅー、いきなり試験ですか・・・。
なんだか、始業式の翌日に実力テストがあった学生時代を思い出します(  ̄- ̄)
あっ、思い出してたら、ちょっと気分が悪くなってきた(-_-;)

「開講式で、研修生たちは、PKO業務を担当するプラック・ソコン大臣から、
『国防省・軍には日本の教育訓練に参加したい者が大勢いる。
その中から選りすぐられた精鋭たちであり、この数少ない者に与えられた貴重な機会に奮って勉学に励むように』
との訓示を受け、送り出されてきました。」

なかなかスゴいプレッシャーのかけ方です。
でもきっと、国費で研修させてもらっているのでしょうから、当然と言えば当然でしょうか。


「各機関から選び抜かれ、実務では活躍してきた研修生たちですが、筆記試験は久しぶりのため、素養試験前に、点数が悪かったら、講義を受けることができないのではないかとの不安を示します。

それに対して、現地チーム長の岡﨑3佐は、
『全く心配はいらない。
これは日本の研修訓練に参加する前と後の知識の量を比較し、どれだけ能力が伸びたかを明らかにするためのものである。
我々が力を入れて指導した後には、必ず指揮官として必要な能力が身についており、修了式前に同じ試験を受けたときに、指揮官として大切なことを解答用紙に書ききれない程多くの回答ができるようになっているから安心しなさい』
と力強く答えていました。」


研修生からの質問に力強く答える岡﨑3佐。
漢ですね~!ステキです!
しかし、後ろのホワイトボードに書かれている文字が、何一つ分からない・・・。


「第2期の教育訓練で新たに始まるもの、それは実習教育です。

第1期では、主に講義中心の教育訓練を行いましたが、カンボジア側の強い要望を受けて、実務に直結する実習教育も行うことになりました。
3月には実際の道路整備の実習を行います。

2013年11月16日に安倍総理がカンボジアを公式訪問した際には、両国の外交当局間で国連PKOの分野における教育及び訓練のための協力に関する日本政府とカンボジア政府の間の協定が署名されました。





署名式の後の記者会見で、安倍総理は、
『PKOに関する能力構築支援を始め、安全保障分野の対話・協力を一層強化していきたい』
と述べました。

フン・セン首相は、
『日本が、平和構築から開発まで、カンボジアに対する支援を続けてきたこと、今や、政府開発援助(ODA)だけでなく、あらゆる分野で寄与していることに感謝している』
と述べました。


また、2013年12月にフン・セン首相が日本を公式訪問した際には、防衛省とカンボジア国防省の間で、能力構築支援事業に関する協力も明記された、防衛協力に関する覚書への署名も両国の防衛当局間で行われました。


(画像は外務省ホームページより)

カンボジアにおける第2期能力構築支援事業は、こうした政府間の枠組みのもと、開始されました。


現地チームで教務班長として教育訓練にあたる笠間1尉は、

『日本人らしいきめ細やかな指導により、一つ一つの講義内容を習得させ、また実際の地形・気象をもとに、資器材を使った実習を行うことで更に理解を深めさせ、形に残る成果を研修生に体感してもらいたい。
また、知識・技能のみならず、人と人、国と国との信頼関係を築きたい』

と大きな課題に取り組む意気込みを語ります。 」


研修生に教育科目の構成や内規について説明する笠間1尉。
熱く意気込みを語れる仕事が出来るって、すごく羨ましいです!


「2013年12月11日には、土質の講義の実習が始まりました。



土質の授業では、土の性質を理解し、土の質を判別し、道路建設場所の土質に合わせた施工ができるようになることを目的としています。
土質の実習を担当したのが原2曹です。

原2曹は、中学生のときに、日本が初めて国連PKO活動に派遣した自衛隊の部隊の一員として、父親が、ここカンボジアにおける道路建設の任務で汗を流しました。

21年後の今、原2曹自らが、今度は、カンボジアが他国におけるPKO活動で十分な道路建設ができるよう人材育成の任務につきました。

原2曹は、
『父親と同じように自衛官としてカンボジアに貢献できることを誇りに思います。
残る担当課目及び実際に道路整備を行う総合実習でも一所懸命教えたいと思います』
と親子2代でカンボジア、平和維持活動に関わる抱負を示します。 」


(前列左が原2曹)
親子2代で自衛官、親子2代で施設科、親子2代でカンボジア。
いいですね~!
息子さんが、立派に自分の跡を継がれて、お父様もきっとお喜びのことと思います。


「もう一人、実習教育にあたったのが小笠原3曹です。

若くても、陸上自衛隊において数少ない測量の専門技術と資格を持つ測量陸曹である小笠原3曹は、年上の研修生もいるなか、測量方法や測量機材の扱い方を熱心に説明しました。



小笠原3曹は、30時間の教育を終え、
『カンボジアに来るまでこの国の事をあまり知る機会がなく、教育にあたる前には、言葉の壁や文化の違いなど様々な不安もありました。
しかし、教育がはじまると、研修生の教育に対する意欲は予想以上で、自分が感じていた不安など全く問題にならない彼らの熱意に圧倒されました。
年上の研修生ばかりですが、測量技術を自分のものにしようと、教官の年齢に関係なく一生懸命な姿をみて、私も彼らの期待に負けていられないと思わされました』
と述べます。 」


測量機材の使用方法を説明する小笠原3曹
笑顔が眩しいですね!若さ溢れるとはこのことを言うのでしょう。
3曹なので、測量士補の資格をお持ちのようです。


「実習教育では、研修生たちが教官の説明や作業に集中し現場がぴーんと張り詰めた空気に包まれたかと思えば、カンボジアの現場での応用を考えた質問が教官にたくさんあげられ、現場は一転して賑やかになります。





また、他のチームが実習しているときには、冗談のかたちで間違いを指摘したりと、教育現場は、活気に満ちあふれ、教官・研修生には笑顔がこぼれます。」


すごく良い雰囲気が伝わってきますね!
さて、講義も終わり、次はいよいよ道路整備実習が始まります!
その9




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