第37回全国高等学校選抜自転車競技大会 トラック競技

　３月２０日から２３日までの４日間にわたって第３７回全国高等学校選抜自転車競技大会が、２０日から２２日までは福岡県小倉市の小倉競輪場、メディアドームでトラック競技が行われ、２３日は熊本県山鹿市においてロードレースが行われました。

２０日はスプリントや個人追い抜きなどの予選が行われ、２１日に大樹が出場するスクラッチが行われたので、それに合わせてオヤジとまごママも応援に現地入り。

　メディアドームは全天候型の素晴らしい施設ですが、最近、伊豆のベロドロームでの観戦が多いためか、なんだかバンクのカントもなだらかで４００ｍトラックは広くのっぺりと感じ、スピード感もなんだかいま一つです

そんなメディアドームの４００ｍトラックを１５周回、６㎞で行われる予選が１０時過ぎからスタート。

　２０人４組で行われ、各組上位５人が決勝勝ち上がりです。

去年の優勝者、大樹は１組目、１番ゼッケンでスタート！　予選敗退だけは避けないと・・・

　いつもやる方より、観ている方がドキドキです。

バンクを一周回って本格的にレースがスタート。

　予想していたことですが、やはり大樹へのマークは厳しく、大樹が動けば集団も動くという感じでレースは展開し、そんな中でも積極的に動き回り序盤から集団のスピードを自ら上げてレースをコントロール。

積極的に集団を牽きます。

最終周回も自ら集団の先頭を牽いて逃げていた一人の選手を残り半周で落ち着いて吸収してスプリントへ。

　最後は周りを見回しながら余裕で３位フィニッシュ。なんなく予選を通過して午後からの決勝へと進みました。

　と、書いていると簡単ですが、観ている時はハラハラものです

　決勝は１７時過ぎから、暇なのでオヤジは小倉郊外を２０㎞もランニングしてしまいました

そしていよいよスクラッチ決勝戦！！

　いや～、凄いレースでした！

隊列を整えるのにゆっくりと１周して本格的にスタートし、序盤、ローテーションで自然と先頭に出た大樹が、なんとそのままファーストアタック！！

「早すぎるんちゃうの！！？」と心の中で叫ぶオヤジの心配もよそにガンガン一人で踏み続ける！！

集団との差は一気に開き、集団も動揺したのか、誰が追うのか牽制がはいった事もあり一瞬で半周ほど開き一時はラップするんじゃないのってぐらいに差を広げ２０周回、８㎞で行われる決勝レースの半分以上を一人で逃げ続ける大樹！！

　「行け～！！」「追わんかい！！」など様々な声援や怒涛が鳴り響き、興奮する場内！！

しかし、さすがに予選を勝ち進んできた強者達。そう簡単には逃げ切りで勝たせてはくれません。

　残り６周回を残して集団から追走に出た二人が大樹と合流！

　マズイ！！これで万事休す！脚を使いすぎて残ってないんじゃないのか～！？と思ったが、なんと３人でローテーションしながら逃げ続ける！

　よし！行け！！　残り周回は少ない！３人で回して逃げろ～！！

しかし、集団からもう一人独走力のある選手が飛び出し合流！逃げは４人に！！

更に脚を残しておいた強豪選手達が次々と集団から追走に入る！！

集団もスピードを上げて逃げグループに襲いかかる！！

逃げグループ５人が大樹を先頭にジャンを聞きながら最終周回へ～！！　

バックストレートで集団が逃げ集団のしっぽを捕まえた～！！　

が！後ろに着くのがやっとの状態！縦に長く伸びて最終コーナーへ！

もはや連なっているような状態になっているが、前の逃げ５人でのスプリント勝負だ～！！　いけ～！！

が～、少し飛び出して一番の選手が片手をあげてゴ～ル！

惜しくも大樹は３着でのゴールに！

　２連覇は出来ませんでしたが、積極的で観る者を惹きつける魅力ある走りはまさにロックンロール！！

　イヤ～、実に良い走りでした。

　後で聞いた本人談では、初めから魅せるレースをしようと思っていたとのこと。ん～、なかなかエンターテイナーですねぇ・・・。

そして表彰式。

スクラッチはトラック競技のロードレースと言われるように、ロードを凝縮した様な競技。逃げや追走、駆け引きが面白く観ている者を惹きつけます。

　今回の決勝では２０㎞を１０分ちょっとでアベレージスピードは４８キロ。

　我が子ながら良いものを見せてもらいました

　ロードレースへと続く！

←ポチっとお願いします。