よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望4039(かみのけ座 M64黒眼銀河)

2024-02-25 01:00:00 | Seestar
かみのけ座 M64/NGC4826 黒眼銀河
画像①トリミング、画像調整あり

銀河の中心部に暗黒帯(宇宙塵により、光が吸収される部分)があり、黒眼のように見えるため、黒眼銀河と呼ばれているという。Wikipediaによれば、Evil Eye Galaxy(邪眼銀河)やSleeping Beauty Galaxy(眠れる美女銀河)などの呼び名もあるらしい。(記録064より転記)

M64は距離1900万光年のセイファート銀河。地球から見て時計回りに回転しており、面白いことに取り巻く星間ガスは逆時計まわりに回転しているという。約10億以上前に伴銀河と合体し伴銀河が逆まわりの星間ガスを残したからではないかと推定されているらしい。

口径3cmのFMA135から口径5cmのSeestarでの観望になったということで、期待大であったが、もう1つであった。(^^;
みなさんが撮っている黒眼銀河にできないかと、画像を弄くり回してみたが充分とはいえない。(^^;
X(ツィッター)で、Seestarで撮影したきちんとした画像も流れているので残念。(ただし、よしべやより暗い空、PixInsightでの画像処理)ベランダで観望可能になる時期にもう1度頑張ってみようと思う。
空の状態が悪かった?『実力通りの結果~』うん?いつもの空耳・・・めげずに精進あるのみ。

画像②拡大

画像③10秒露出26分の方がライブスタック撮って出し

画像④Seestarアプリのアノテーション

画像⑤導入画面

参考資料等

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電視観望の記録等関連Blog
電視観望の記録085(かみのけ座まとめ) - よしべや自然博物館

電視観望の記録085(かみのけ座まとめ) - よしべや自然博物館

かみのけ座(髪座、ComaBerenices)画像①焦点距離2.1mmCSレンズ+Ceres-Cで撮影。おとめ座の銀河団のついでで観望する予定であったが、電視観望・学習を繰り返す内に実に興...

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2024年2月5日午前0時半頃
メダカベヤ観測所
かみのけ座 M64/NGC4826 黒眼銀河、邪眼銀河、眠れる美女銀河
Seestar S50+iPhone7、10秒露出26分間ライブスタック
「写真」アプリで、トリミング・画像調整等



よしべ~の業務報告
2024年2月23日
昨夜から晴れたということで、Seestarマニアの銀河星雲図鑑コンプリートの為に2天体を観望。
満月と夜明けのダブルパンチは効いて、存在確認に終わる。
①ケフェウス座IC1396A象の鼻星雲(10秒露出30分)
見えるように、極端な画像調整あり

近くにガーネットスターがあるので軽くご挨拶。
ライブスタックできずスクショ(星の動きが速すぎて追尾できないというネット情報あり)
②ケフェウス座ガーネットスター
もう空は明るいので、無理だろうと思いながら、はくちょう座へ
③はくちょう座網状星雲 西(魔女のほうき星雲)
写ってますが下の方のかぶり取るのは無理だろうな。
早朝最後は、Xで教えてもらった金星と火星の接近。
山で太陽は顔を出してないが夜は明けている。5分程自動導入試すが導入できず、手動で導入する。目視できない火星は諦めた。
④金星(風景モード)

そして、一休して、太陽

4倍で
久しぶりの大きな黒点だそうです。
急いで、AMAZONで日食グラスを注文しました。
今日は満月ですが、

空一面雲で撮れず。この後雨になり一晩降り続きました。残念。














電視観望の記録4011(クラゲ星雲とモンキー星雲)

2024-02-24 01:00:00 | MC天体
ふたご座 クラゲ星雲(IC443)、オリオン座 モンキー(フェイス)星雲(NGC2175)

機材
ASIAIR、FMA135、ASI585MC、赤道儀化AZ-GTi、ガイドあり、UV IRcutフィルター

画像①180°回転・トリミングあり(右上クラゲ星雲、左下モンキー星雲)


FMA135+ASI585での南天観望の最後に、ASIAIRのモザイク撮影を行なうことにした。対象は、クラゲ星雲とモンキー星雲。スカイアトラスを見ると、こんなに近くにあるのかという距離にある。2枚のモザイクで行けそうと挑戦するが、撃沈。

しかし、なんと言うことことでしょう。1枚の画角に両方収まったのです。
大星雲に続く2匹目のドジョウはいなかった。(^^;今一つの写り。クラゲ星雲難しい。(^_^)

画像②90度回転・トリミング、撮ってだし(たて見したいので)

画像処理でなんとかなりそうな気もするが、今の私の実力では難しそう。

そこで、部分をトリミングして確認。

1年前の私の画像よりも良く写っていた。(^^;
写真・画像難しいわ。

なお、Seestarでとったクラゲ星雲(再処理、主にSiriLを使用)

これも充分ではないが、SeestarはLPフィルター(DuoBPフイルター同等品)、ASI585はUV IRcutフィルターでその差が大きいのかもしれない。次の機会があれば、CBPフィルター等を使ってみるか。
まあ、ネットで見る素晴らしいクラゲ星雲は、Seestarの10倍以上もする価格のシステムで撮影されたものが多いので、このぐらいで満足すべきかもしれない。

画像③3分露出20枚のライブスタック終了後の画面


(覚書)モザイク撮影
販売店のマニュアルに目を通し、いま1つわからないがやってみるかで試してみた。「Plan」モードから設定する。結果、暗闇の中で頭がパニック。どうしようとスカイアトラスを見ると、クラゲとモンキー1枚撮りできる。ライブスタックさせておいて、操作を扱ったYoutubeを見る。なんとか流れはわかったが、便利なTipsが途中で沢山出てくるので、初心者の私にはわからないところが残る。特に撮影設定。やってみようと思うが、今度は撮りたい天体が思いつかない。しばらく考えて1つ思いついた。エンジェルフィッシュ星雲。初めから5×4=20枚のモザイク。なんとか適当に設定してGo。動きました。撮れました『電線』。ここで心が折れました。(^^;
後からFitsファイルを見ると、4枚撮影され、その全部に『電線』が写っていた。ええい!と削除してやった。
取りあえず、モザイク撮影は出来た。モザイク合成の結果は未確認だが。
後日、南天でモザイクで撮ってみたい2天体を思いついた。続編が出せるように頑張る。

参考資料等
 
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電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録027(オリオン座まとめ) 

04)星見娘で電視観望25(オリオン座 モンキーフェイス星雲) 

05)電視観望の記録024(オリオン座 モンキー星雲)

06)星見娘で電視観望4031(ふたご座 IC443/Sh2-248 Jerryfish nebula)


撮影情報
2024年2月16日午後8時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
主鏡 FMA135+ASI585MC+UV IRCutフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIアプリにて、3分露出20分のライブスタック画像、Gain252、ディザー設定あり
iOS版『写真』アプリで調整

2024年2月25日追記
このブログを作成しながら、いろいろな気づきがあり、公開したものを見て客観的に考えることもでき、画像を再処理してみた。まだ不充分だが一歩前進。

(SiriL、StarNet++、SI9、iPadmini6写真アプリ使用)

よしべ~の業務報告
2024年2月23日
月(月齢13)Seestar S50で撮影
月モードで撮影

Seestarも自動導入頑張ってくれたが、空一面雲、ほんの少しの雲の切れ間に月が見える。自動導入できず。最後は雲の明るさを頼りに手動導入。導入して見ると、月の前を雲が流れる。急いでオートフォーカスでピントをあわせて撮影。まあ撮れて良かった。

風景モードで撮影






















星見娘で電視観望4038(かに座 M67散開星団)

2024-02-23 01:00:00 | Seestar
かに座 M67/NGC2682/HR3512散開星団
画像①トリミングあり
M67は距離2700光年の散開星団。太陽と同じ年齢で似た星が多く、太陽研究のために観測されることも多いらしい。昔、太陽の生まれ故郷でそこから旅して今の位置にきたという論文も発表とのこと。今はそれを否定する論文も発表されているらしい。結論は出てないようだが・・・

口径30cm以上の天体望遠鏡で見ると素晴しく美しいとのこと、私がその経験をすることはないだろうな~(^^;

なお、メシエ天体で唯一HR3512という輝星星表に入れられている天体。

*輝星星表とは、視等級6.5等星より明るい星のカタログ。輝星星表 - Wikipedia

画像②10秒露出15分ライブスタック

画像③Seestarによるアノテーション

画像④導入画面
画像⑤iステラHDによる観望位置

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01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)星見娘で電視観望4034(かに座 M44 プレセペ星団)

04)電視観望の記録4010(かに座 M44プレセペ星団 2nd)

観測データ
2024年2月6日午後10時頃
メダカベヤ観測所
かに座 M67/NGC2682 散開星団
Seestar S50+iPhone7、10秒露出15分間ライブスタック撮影
「写真」アプリで、トリミング・画像調整等





星見娘で電視観望4037(りょうけん座 C29/NGC5005渦巻銀河、他)

2024-02-22 01:00:00 | Seestar
りょうけん座 C29/NGC5005渦巻銀河、NGC5033渦巻銀河

画像①C29、トリミング

画像②10秒露出25分のライブスタック

画像③Seestarによるアノテーション
NGC5005(C29)は、距離6500光年以内の渦巻銀河。NGC5033は距離3800光年から6000光年と推定されている渦巻銀河。NGC5033の中心にあるブラックホール(と考えられる天体)の位置が、銀河重心よりズレていることから、弱く相互作用しており、銀河対となっていると考えられている。

りょうけん座観望最後の天体。はじめは、別々に観望予定だったが、星図(スカイアトラス)で確認すると、両方入る画角で一緒に撮影となった。観望中は画像③からわかるように、NGC5033の方が大きく期待して見ていたが、思った程ではなく、少しガッカリした。NGC5005についてのWikipediaの記述では、高い表面光度を持ち、アマチュアも観測できるとあり、それでこちらがカルドウェル天体のC29と納得した。
なお、NGC5033には活動銀河核が存在し、多くの天文学者の研究対象になっているらしい。

よく見えないということで、

画像④ピンチアウト拡大のスクショ、C29
画像⑤ピンチアウト拡大のスクショ、NGC5033
雰囲気はわかった!ことにしよう。(^^;

画像⑥導入画面

画像⑦SkySafariによる観望位置


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03)星見娘で電視観望4011(りょうけん座 M3球状星団) 

04)星見娘で電視観望4012(りょうけん座 M51子持ち銀河) 

05)星見娘で電視観望4014(りょうけん座 M63ひまわり銀河、+2) 

06)星見娘で電視観望4016(りょうけん座 M94Croc's Eye Galaxy) 

07)星見娘で電視観望4017(りょうけん座 M106渦巻銀河) 

08)星見娘で電視観望4020(りょうけん座 C21 不規則銀河) 

09)星見娘で電視観望4021(りょうけん座 NGC4490 Cocoon Galaxy) 

10)星見娘で電視観望4030(りょうけん座 C26 Silver Needle Galaxy) 

11)星見娘で電視観望4033(りょうけん座 C32 Whale Galaxy)

観望データ

2024年2月5日午前0時半頃
メダカベヤ観測所
りょうけん座 C29/NGC5005、NGC5033
Seestar S50+iPhone7、10秒露出25分間ライブスタック撮影
「写真」アプリで、トリミング・画像調整等






星見娘で電視観望4036(はくちょう座 C33 網状星雲 東)

2024-02-21 01:00:00 | Seestar
はくちょう座 NGC6992/C33 網状星雲 東

画像①②を回転・トリミング・明るさ調整

千年~1万年前に赤色超巨星が超新星爆発して飛び散った残骸が星雲状に見えているもの。上手に写すと、赤と青が入り混じったものが写るらしいが青は写しにくいとのこと。東西3°に広がり広大。全体ははくちょう座ループと呼ばれる。全体を見ると網状に見えるらしいが、天体写真としては、よく写る部分のNGC6960とNGC6992がよく対象にされるようだ。眼視でも確認できる明るさを持つという。(記録054より転記)

19日のこと、館長がブログの内容を聞くので、この1週間天気が悪いことを書いたと伝えると、「明日は前半半日良いのよ。」「ええ!」と私。
そして、朝方トイレに起きたとき、館長の言葉を思い出した。外を見ると星!星!星!
急いでiステラで、星座を見ると『はくちょう座いた!』そして、館長に観測のお伺いを立てると、クスッと笑い、許可をくれたのでした。(^^;

とある事情で、夏の代表的な星雲 網状星雲 東、西、象の鼻星雲(IC1396A)のSeestarでの撮影を考えていたのです。取りあえず1枚撮れて良かった!

(とある事情)Seestarマニア の図鑑コンプリートのため、これで29/36Get!

(覚書)
Seestarアプリの検索で、象の鼻星雲IC1396Aはヒットせず、lC1396で再検索すると、3つ程候補があり、その中にIC1396Aありました。


過ぎたるは及ばざるが如しでしょうか。

画像②10秒露出15分間のライブスタック、LPフィルター使用、画像処理済
画像③Seestarによるアノテーション画面スクショ
30秒で、存在が確認できた。

画像④撮ってだし(ライブ画面の調整で、少し調整済)

画像⑤導入画面(全体は入らないので、画角をどうするかで少し迷う。結果は偶然、龍?古代魚?のような姿が撮れて満足)


参考資料等

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電視観望の記録111(はくちょう座 まとめ) - よしべや自然博物館

電視観望の記録111(はくちょう座 まとめ) - よしべや自然博物館

はくちょう座まとめ画像①約SVGA(800×600)切り出し注:画像右中央から上に向かって、太い2本の電線があり、写っていない星など多数。特にこと座のζ星が写っていなくて星座...

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観測データ
メダカベヤ観測所
2024年2月20日午前5時半頃
はくちょう座 NGC6992/C33 網状星雲 東
Seestar S50+iPhoneSE3、10秒露出15分間ライブスタック撮影
「写真」アプリで、画像調整
Afinity Photo 2で、画像処理

よくべ~の業務報告
2024年2月19日
C33は上のとおり、
C34(NGC6960)は、

夜が開けてきたのでほぼ写ってない。あきらめる。象の鼻はどうか。写らなくても位置だけ確認したいと導入してみると


メダカベヤ観測所から狙える位置にあることはわかった。星の配置を見て軽く覚える。直ぐ忘れるが。(^^;
外は…夜明けでした。
そして太陽、順に×1、×2



月は、私事都合と悪天候で欠測。