心穏やか委員会

笑い飛ばせば気分は上々。

陽気なお酒

2018年04月04日 | 日記
「よぉ~っこいしょっ!」

深夜の仕事帰りのバス、
いまどき珍しいぐらいに酔っぱらった人が乗り込んできました。
もうほとんど志村けんのコントです。

「あり?お財布どこだっけ?ありあり?」

普通、この疲れた時間帯には非常に迷惑な客であるわけですが、
余りにも見事に酔っぱらっているので僕は「ぷっ」笑ってしまいました。

そして、カバンをほぼ逆さにしてやっと財布を出し、

「お兄さん、桜ヶ丘までね。」

このバスは、行き先を運転手に言うシステムですが、
客が言ったのに対し、うんともすんとも言わない感じの悪い運転手がたまにいます。
今回がそれでした。

「あれ?お兄さん大丈夫~?桜ヶ丘って言ったの聞いてた~?」(ものすごくにこやかに)


「そうだそうだ!言ったれ!言ったれ!」

気が付いたら僕は心の中で彼を応援していました。
僕も、返事くらいしなさいよって言いたいけど、
周りから「やだ、あの人、雷おやじだわ。」と思われたら恥ずかしいのでしません。


バスが発車してからもその酔っぱらいは、

「あり?もう桜ヶ丘過ぎちゃったかな?ありあり?」
「ここは何処?私は誰?なんちゃって。」
終始上機嫌でありました。


「桜ヶ丘はね、次の次ですよ。」
品のあるおばあちゃんが教えてあげると、
「あ、ありがとうごさいます。」と割とちゃんとしてました。

そう、あのおばあさんも心の中で「言ったれ!言ったれ!」思ったんですねきっと。
コメント
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