元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.1.200  「磨き屋一番館」のお話。

2013年08月16日 | 日記

「磨き屋一番館」のお話。  この日、3番目に訪れた場所が「磨き屋一番館」。ここでは若い女性案内係の村井さんから「磨き屋一番館」の事業の3つの柱である(1)技能研修事業(2)開業支援事業(3)体験学習事業について、現物や写真を見ながら分かりやすくご説明していただいた。特に燕市内の製造業は個人経営が多く、高齢化などで職人の数が年々、減少してきている悩みを抱えている。

このため、金属研磨技術を次世代に継承することを目的に「磨き屋一番館」を設立した。ここで磨いた「マグカップ」でビールを飲むと、「≪発泡酒≫が≪生ビール≫になる」という村井さんのご説明には驚いた。実際に冷えた缶ビールを普通のガラスのコップに注いでもらった。次に同じビールを「マグカップ」に注いでもらった。学生達はビールの泡の出具合を注意深く目で確かめた。

ガラスコップの泡の量は少なく、すぐ消えるのに対し、「マグカップ」に注がれたビールの泡はクリーミーで量も多い。そしてなかなか消えない。「マグカップ」の内側にクリーミーな泡の出る≪研磨の秘訣≫があるという。実際に男子学生にビールを飲み比べてもらった。学生は「マグカップの方が少し味が滑らかのようだ。」と感想を述べた。

最後に小型ジェット機の翼を磨いている部屋を訪問した。ここでは研磨の技術で空気抵抗を少なくし、燃料費を節約する話をお聞きした。マイスターによる技術継承のお話、人材育成のお話など、学生達は普段の大学の授業でなかなか経験できない貴重なお話をお聞きすることができた。

 

器具打磨第一馆之记事篇 

这天,第三个拜访的地点是【器具打磨第一馆】。在这里,负责指导的年轻的村井女士详细地介绍了这里的三个主要业务:技能研修业务’‘开业支援业务’‘体验学习业务’。她还向我们展示了产品以及照片。特别是,在燕市内的制造业中,存在着个人小作坊过多、以及因高龄化而导致的工匠数量逐年减少等诸多难题。 

为了将这种金属研磨技术世代相传,就创建了这个【器具打磨馆】。村井女士介绍说,用在这里打磨出来的马克杯喝啤酒的话,发泡酒会变成生啤。对此,我们感到很吃惊。于是,我们就先将罐装啤酒倒进普通的玻璃酒杯,然后,再将一样的啤酒倒进到马克酒杯里。学生们都聚精会神看着啤酒起沫的样子。 

一般的玻璃杯中的泡沫很少,并且立即就消失了。相比之下,在马克杯中的泡沫又多也不容易消失。据说在马克杯的内侧有产生泡沫的秘诀。有个男学生试着喝了两种啤酒。据他说,马克杯中的酒比较润口。 

最后,我们拜访了研磨小型飞机机翼的房间。据说,通过研磨技术可以减少空气阻力,节省燃料费。我们还知道了师傅传承技术、培育人才的故事,以及一些学生们平常在大学里经验不到的东西。 


案内係の村井さんから「磨き屋一番館」の事業について、現物や写真を見ながら分かりやすい説明を受けた。

「磨き屋一番館」

「磨き屋一番館」

「磨き屋一番館」       技能研修事業をマイスターの指導を受けて行っている工場を見学させていただいた。

「磨き屋一番館」

「磨き屋一番館」

「磨き屋一番館」

小型ジェット機の翼を磨いている部屋では、研磨の技術で空気抵抗を少なくし、燃料費を節約する話をお聞きした。

「磨き屋一番館」     アメリカのプロゴルファー「タイガー・ウッズ」所有のジェット機の翼もここで磨かれたという。

「磨き屋一番館」     自分の顔がジェット機の翼に映っている。鏡のようにピカピカに磨かれたジェット機の翼。

ガラスコップのビールの泡の量は少なく、すぐ消えるのに対し、「マグカップ」に注がれたビールの泡はクリーミーで量も多い。

「磨き屋一番館」    

「磨き屋一番館」で販売している製品。    

内側が金メッキされた「ぐい呑み」を「磨き屋一番館」の訪問記念品として、私から学生にプレゼントさせてもらった。 

「磨き屋一番館」