じゃっくり

日常をひたすら記すブログ

噂のトンネル

2002年11月04日 | 雑記
昨日も過去におこった出来事を話しましたが、今日も過去に起こった話をしましょう。今日話す話はちょっと怖いので、心臓の弱い人はみないほうがいいかも・・・・。いや、たぶん大丈夫でしょう。

それはぼくが小学6年生の話・・・・ぼくは日本海に隣接した地方にすんでいるので、海水浴場とかもいっぱいあります。ぼくは、まだいったことがない海水浴場にいこうと思って自転車にのってました。その目的地までいく途中、みじかいトンネルがあるんです。長さは・・・30~40Mくらいでしょうか。トンネルというには語弊があるかもしれませんが、そういうことにしておいてください。

なんでこんなとこにトンネルがあるんだろ?と疑問に思いながらそこを通過しました。それからちょっとして、友達と合流し、海水浴場でいろいろカニをとったり泳いだりして遊びました。しかし、そこの海水浴場は人気がなく、人もほとんどいませんでした。なんでかな~と思いましたが、子供だということもありそこまで深くは考えませんでした。

少しして友達がぼくにこういいました。

「なぁ 幼。 ここにくる途中にトンネルみたいなのなかった?」

「あったあった なんかかなり短いトンネルだったね」

「・・・・・・・あそこね・・・」

「ん? どうしたの?」

「・・・・・人が上から飛び降りて自殺したんだよ」

「ぇ・・・・・ ほ・・ほんとかいな」

「・・・だからね あの道通らず、遠回りしてる人も多いらしいよ」

「ほんとか~ 知らんかったわ。 でもなんか面白そうだな~」

ぼくは、人より好奇心が旺盛なところもあり、そのトンネルの話に興味津々でした。友達と遅くまで遊び、気がついたらもう暗くなっていました。家までは自転車で20分くらいだけど、遠回りしたら30分くらいかかるな~と思い、その噂のトンネルを通ることにしました。

快調なペースで自転車をこぎます。するとすぐその目的のトンネルがみえはじめてきました。

「よっしゃ!全速力で抜けたるわ!」

そう思い、ペダルをこぐ力も強くなります。自転車はどんどんスピードをあげ、普段のスピードの2~3倍はでていたでしょうか。そのままトンネルに突入します。トンネルの中にはいったら、一瞬暗闇が訪れます。音が壁にはねかえって反響することもあり、異世界にきたみたい。

「このまま突っ走るぞ~」

ぼくも怖くなったのでしょう。友達にもああいったけど、怖かったのです。できるだけはやく抜けたいと思い、スピードはさらにはやくなります。トンネル抜けました。




「ボトッ」




なにか音がしました。そう・・・・なにかが落ちるような音が。
ぼくは背筋が寒くなっていくのを感じてました。あまりの怖さにちょっと涙ぐんでます。その音は気になりましたが、ペダルをこぐペースはかわっていません。

家についてほっとしてしばらく考えてました。あの音は一体なんだったのだろう・・・
やけに生々しい音だったので、しばらくぼくの頭から離れませんでした。この出来事以来、ぼくのみる夢にはたびたびあのトンネルでの出来事がでてきます。その度に汗だくになり、起きてしまいます。それから現在にいたるまで、あのトンネルは通ってません。

・・・・あ~ 怖かった(^^;)

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