取り去るのが不安である

　大学四年次より文字を書く楽しみのようなものを知り、記し続けているのだが、それだけでは不安らしく、歌を歌ってみた。すると次第に欲のようなものが出始め、次は写真を撮るようになってきた。表現方法が増えた。
　私はそれによって少しの安楽を感じただろう。いつも抱いている不安な思いが少し緩和されていくのが分かった。
　しかし、それでいいのかとも思ったりする。いろいろなことをしているとかえって表現力が各地に分散してしまい、結局どれも大成することはできないのではないかと。大成とは人に認められるということである。
　そう思い、今後は歌と写真の力を弱めることにした。文字を書くことに力点を与えることにする。

電話してるんですが

　髪が伸びてきて老人さんを介助するときにもうっとうしく感じてきているので、散髪しないけんと思い、さきほどから電話をしているのですが、繋がりません。一度目、二度目は留守番になってしまい、ついさっきしたときには話し中でした。
　私、実は電話恐怖症のようなものに侵されてまして、一度の電話でかなりの精神力を消耗するのです。なので、あと二度くらいが限界です。
　誰かおらに元気を分けてくださればあと、十回（えらいとんだ）はできそうなんですが。