原田選手の失格の記事は、読む度に胸が痛くなる。初めての失格が、よりによってオリンピックで。彼は「想定外」と言った。ギャグをいう場面じゃない。彼にどう声をかけたらいいのだろうか。
フィギュアスケートがやっぱり大注目なのだけど、安藤美姫がどうやらしょっぱなに四回転をもってくるらしいです。でも、失敗する。たぶん、いや、ほぼ失敗すると思う。直感でそう思う。一番応援しているのは、村主選手。同い年で誕生日も近い。情熱大陸を観て、一気にファンになってしまった。加えて、彼女が言った言葉が大好きだ。「私にはフィギュアしかないですから」。美人じゃない。声もどこかのべっとしている。引退してからはTVに出ることも少なくなるだろう。だからこそ応援したくなる。がんばれ、村主!
で、女子モーグルです。
女子高生モーグラー(モーグルする人ってこう呼ぶの?)の伊藤愛(だっけ)選手は、なんだか妙な色気のある選手で、僕はこういう人が好きなのでがんばってほしかった(主観がめちゃくちゃ入ってる)。エアーも滑りもまだまだ。最後は集中力を欠いたのか、こぶを利用することもなく、フィニッシュ。でも終わった後に手を振るなど、明るさを残してくれたのがよかった。ファンになりそうです。
里谷多栄選手ですが、滑り自体は安定していた。調子も良かったのだろう。それゆえにセカンドエアーであるフロントフリップ(前方回転)後のぐらつきが惜しい。この技って前方に回転するがゆえに難しく、ほとんどの選手がしないようだけど、後方に回転するよりスピードがつくし、タイム自体が得点に関係してくるモーグルでは有効な技ですよね。あそこさえしっかりしていれば、もしかしたら……って思ったんだけど。それはそうと、今回は「ヒール」に徹したみたいですね。例の泥酔事件でイメージがすっかり悪者になってしまいましたが、僕は応援していますよ。
上村選手は回転にひねりを加える720(セブントュエンティー)という技をしました。そして、うまく決まりました。でも、前半の滑りがちょっと雑な印象を受け、ファーストエアーもこじんまりとしていましたね。上位陣にはやっぱり負ける。五位になりましたが、今後は芸能界入りした方がいいのでは?(本人はまだモーグラーとしてやっていくみたいですけども)
一番の僕の見所としましては、銀メダリストに輝いたカリー・トロー選手でした。滑りがとにかく安定している。あれほどぶれない滑りをする選手は知らない(モーグルはほとんど観たことがありませんが)。失敗することなんてあるのだろうか、と思ってしまいました。バックフリップ(後方回転)も大きいし、さすが前回の金メダリストです。最後、滑り終わったときには、ほとんどの選手が発狂するほどまではいきませんが、雄たけびを上げて嬉しがるのに(不思議と駄目な滑りのときも)、彼女はただ右手を上げて誇らしげに走りを止めるのでした。暫定一位の点数を見ても、ほとんど表情は変わらないまま。あれを観て、僕なんかは感動してしまいましたよ。
オリンピックは観るので、感想をどんどん書いていこうと思います。
●読んだブログ記事
びい的ぎくしゃくランニング:続 トリノオリンピック,女子モーグル
・僕も上村愛子の点数に突如大声を出したアナウンサーに疑問を持ちました。だって二位の点数なのにですよ、暫定一位ならわかりますが、二位なのに。ほんとに素人からの意見ですが、上位陣とはやっぱり違うなあと思いました。ターン、エアー、スピード、全てで見劣りする。
あの月が満ちるとき…君はやってくる:トリノ 女子モーグル
・初心者には分かりづらい。たしかに。何を採点しているのだろうか。たしか、ターン点が半分を占め、残りの半分をエアーとスピードが占めたか。当然と言えば当然になるが、上位陣はこぞってターンが上手い印象を受けた。特に優勝者のターンは抜きん出てうまい。彼女に勝てる人なんて当分でてこないんじゃないかという印象すらあった。
橙色の波紋疾走(オレンジ・オーバードライブ):[Torino]エアとスピードの狭間で
・採点内のうち、スピードって50%でしたっけ? 25%だったような。上村愛子はエアーが上手な選手だとはいろいろ聞いていましたが、ファーストエアーのバックフリップ(でしたっけ?)は低く、距離もなく、むしろ苦手なのかなと思わざるを得ませんでした。セカンドエアーのコーク720ですか。うまいこと決まりましたが、何か物足りなさを感じたのは僕だけではなかったはず。カリー・トローの距離のある、きれいな放物線を描いたバックフリップの方に魅入ってしまいましたよ、僕は。
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