祖父の一周忌

　祖父の一周忌の法事があるので朝から慣れない大掃除。

9:44

　ぞうきんで床を拭くなんていつぶりだろう……。お寺に修行にきているような心持でした。そういえば出家って手も今のご時勢考えねばなりませんね。ごちゃごちゃした世の中ですから、一度きれいさっぱりリセットしたいときがあります。

12:19

　14時から法事なので、12時には礼服に着替えておきました。間違えてスーツにならないように気をつけました。礼服なので白と黒が基本です。それにしてもネクタイがうまく決まらない。

13:45

　続々と親類が入ってきます。一番大変なのは長男の嫁である母です。お茶出しにも気をつかいます。ぬるいお茶なんてだした日にゃえらいことです。温かい、高級な煎茶をだしてました。

　14時に実家の仏壇でお経を唱えてからは、近所の寺に移動。16時30分に公民館から旅館行きの送迎バスがでるため、親類一同はそれに乗っていきました。17時からは宴会のはじまり。

17:57

　めい二人も同席してます。3歳のめいは遊び盛り。あっちこっちいってます。カーテンにくるまるのが好きなようです。生まれて半年のめいは泣くと思ったら全然泣いてませんでした。えらいねえ。もうすぐ立って歩けそうです。ぷよぷよほっぺと大きな丸い目が特徴です。
　こういう場は苦手なので、内心早く終わってほしい、一人になりたいとずっと思ってましたが、横に兄がいたし、向いの席には気安げに話せるおっちゃんがいたのでいろいろ話してました。女性についての話は面白かったです。
「寄ってくるもん（女性）はいけんぞ。こっちがいくくらいのじゃないと」
「結婚するならがんじょ（頑張りや）な人としろ」
「結婚するまでに遊ばんでどうするんだ。たくさんいる中から選んで遊んだらええんじゃ」
　面白いことをいうおっちゃんだ。なら、彼女をたくさん作ってハーレム状態にしておいて、あれこれ状況に応じて使い分けて遊んだらいいんだね。分かったよ、おっちゃん。
　お金についても助言されました。
「次男だからお金に困ると思うけどな。貯金なんかせんでいい。結婚したらしたでなんとかなるもんだ。本当に困ったときは誰かが助けてくれる」
　なるほどなあ。おっちゃんも次男だからいろいろと勉強になる。このおっちゃん好きなんです。男として必要な威厳もあるし、おどけたところもあるし、色気もある。一度二人きりで飲んでみたいねえ。
　晩は最近まで祖母の部屋だった場所で寝ました。