次回の短編小説の舞台である小鹿渓に再度赴きました。今回の訪問は何回目になるんだろう。もう五回は行っている。現在二十五枚程度だが、なかなか書く気になれず、そこで留まっているのだった。それを打破するために、赴いたのだ。貴重なメモを残すことができた。
○メモ
稲妻がはしったような木。岩から木が生えている。空洞の中、枯れ葉、土、石、滝の音は一定、冷たくもあり、温かい。斜めに伸びざるをえない、しかし、できるだけきちんと直立できるように、空を見上げている。岩と水がけんかをしている。岩は耐えている。大岩のまわりでおにごっこ。木が重力に負けて折れている。生まれたときから試練なのだ。
では、小説の一部分も公開しておこう。
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それでも、小鹿渓の紅葉は吾一の目を惹きつけてやまなかった。谷があるため、そこに生えている樹木はその高さを変え、伸びる方向も各々に違い、それぞれが好きなように、自由に生え進んでいた。それは観るものの好奇心をくすぐり、飽きることがない。
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○メモ
稲妻がはしったような木。岩から木が生えている。空洞の中、枯れ葉、土、石、滝の音は一定、冷たくもあり、温かい。斜めに伸びざるをえない、しかし、できるだけきちんと直立できるように、空を見上げている。岩と水がけんかをしている。岩は耐えている。大岩のまわりでおにごっこ。木が重力に負けて折れている。生まれたときから試練なのだ。
では、小説の一部分も公開しておこう。
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それでも、小鹿渓の紅葉は吾一の目を惹きつけてやまなかった。谷があるため、そこに生えている樹木はその高さを変え、伸びる方向も各々に違い、それぞれが好きなように、自由に生え進んでいた。それは観るものの好奇心をくすぐり、飽きることがない。
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