
議事
1.挨拶 山代勁二会長
無政府状態の投機が横行する中、アメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安が日本へも波及をしかけている。地球レベルの食糧とエネルギーの不足と温暖化ガス・気候変動問題、日本における少子高齢化と地方の疲弊とそして政治的な不安定など、すべてが関連しつつ、明日の世界をかぎりなく不透明にしているようだ。世界経済は混乱から動乱状態に入ったかのようだ。
ブラジルと日本の関係では、貿易額がここ5年で1.5倍に増えるなどクローズドな関係が強まってきている。前記食糧、エネルギーなどの資源問題や温暖化ガス問題などを通してみると、両方に困難を抱えている我が国がブラジルとの関係を強めて行かねばならぬことは明らかである。最近、国会議員の中にも勉強会を作るなどブラジル熱が高まっているがブラジルに日系社会という絶好のカウンターパートを擁する我が国は、物質的にも精神的にも絆を深めるには好都合な相互関係にある。
私はJATAK等を通して知るところでは、ブラジルの日系農協・農業社会と我が国の農協社会との絆は、多面的な関係構築、友好増進が進みつつあり、政治家や農業団体幹部をはじめ、関係者の往来も徐々に増加している。またブラジルの各地に日系農協のメンバーを中核として、産業、文化、教育等に交流も進められ都市農村交流の形も機運も進化しているようであり、ブラジルにおける日系社会の定着が100年の時間を費やしたこの時点で新しい姿を現し始めているものと思われる。
日伯の交流を市民レベル(草の根レベル)で進めていく世の中の流れの一つとして、当会はサロンとして存在している。そして、回を重ねつつ、用談レベルの性格を打ち破りながら、具体的、建設的な交流事業(ビジネス)を同志と一緒に創造していくことをねらいとしている。
本日は、8回目の勉強会であるが、ご参集メンバーも、実業界や科学技術分野の第一線でご活躍中の方ばかりである。下記のような議題を用意しているので、存分意見を交換したい。
2.DVD上映 ブラジルの農業に貢献する日系農協と農業者(ブラジル農業拓殖協同組合中央会製作)
3.報告
6月末の第7回山代ブラジル会は、日本で研修を兼ねて農場で腕を磨いているネパールの農業青年や、ブラジルの下坂コーヒー農場の提携事業者である繁田茶園(商標ブラウンチップ)の事業のヒヤリングをした。
日伯をお互いに求め合う関係でつなぐものは、マーケテイング情報(販売技術)と生産技術であることは明らかだが、長期的視野に立って考えると持続的な社会を目指す、環境技術、歴史や文化の創造(いわゆる生活のゆとりを獲得する)事業の創造、そして教育ということになることが明らかにされた。当然、山代ブラジル会では、その3つのカテゴリーを視野に入れて、幅広く情報を集め、かつ精力的に事業を研究、提案、創造していくことへの環境つくりが使命と考える。今日は、ご出席の皆様のコメントもいただきながらまず次の項目について報告をしたい。
①ブラジル訪問の六本木男性合唱団の紹介、団員、朝香宮誠彦殿下のこと(山代勁二)
②ブラジルとの通信の状況(山代勁二)
③平成20年度農林水産省ODA政府開発援助の予算請求説明資料(紹介、山代勁二)
④平成19年度のJATAK国際農業連携活性化特別実施事業の実施状況(解説、山代勁二)
⑤栗田政彦氏から「平生釟三郎、今日につながる日伯交流への埋もれた偉業を解説する公開講座」の紹介(注参照)
⑥草刈啓一氏から「当会初参加の挨拶」
⑦山内偉生氏から、日系農協中堅実務者研修に参加した、トメアス農協高松氏、コパセントラル農協西村氏の研修状況について(情報提供)
3.発表
環境技術について、省エネなど我が国は世界をリードしている分野は多いことがつとに知られるが、その源流をたどると中小零細企業や農業に見られるような、文化伝統を作ってきた物作り技術に行き着くのではあるまいか。これからは、省エネ技術や緑化技術、資源循環・創造技術など環境創造事業を創造していくことが日本の進むべき発展方向かも知れない。
産業技術としては、高効率農産物の生産、安全な食品製造・加工、廃棄物の資源再生、微生物利用によるバイオマス生産、ITを駆使した情報技術等に優れたものが多いと見られる。
山代ブラジル会には、高い識見を有する皆様会員の評価をいただいて、その評価をパスしたものを、ブラジルに各種の手段を通じてご提案することも進めてきたいと考える。本日は下記の5つについて報告を行って頂く。
①太陽光発電を使う耕水機【バイオファン】によるヘドロ除去対策・・・水質浄化技術(㈱自然 大木秀信氏)
②ブラジル日系農業IT活用(情報共有化編提案説明)・・・(富士通 藤沼寛次氏)
③シングルセル事業の現状と今後の進展・・・(㈱マーケテイングミックス 加藤忠氏)
④ウズベキスタンのグリーンベルト構想と農業開発のコンサルタント報告・・・㈱戦略コンサルタント・ファーム藤田忍氏)
⑤食品関連コンサル協議会(略称FCC、中山正夫会長・・当会顧問、高橋貞三副会長・・当会事務局長)の活動について(紹介)
4,議論(項目だけ、意見交換内容は削除)
① ブラジルへの有効な技術の紹介・支援について、会員間の協力の態様について。
② 農業を含む産業、文化歴史交流事業、教育事業等のカテゴリーを設定した交流事業のあり方について
③ 日系ブラジル社会との交流のあり方(農業以外の分野、日系人以外のブラジル人との交流問題)
④議員との接触、在日日系ブラジル人との接触問題(継続課題)
以上
山代勁二より
報告や議論の内容に関する詳しいお問い合わせ、ご相談は本人と直接して頂くか、事務局までご連絡ください。
注。平生釟三郎。 甲南学園を創設し、広田内閣では文部大臣を務め、さらに産業界でも重きをなした明治 の巨人。生涯リベラルを貫き通し、日伯移民の歴史を作った先人の一人。海外移住組合連合会の理事長(1931就任)として宮坂国人を指導、ブラ拓の業務に当たらせた。
1.挨拶 山代勁二会長
無政府状態の投機が横行する中、アメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安が日本へも波及をしかけている。地球レベルの食糧とエネルギーの不足と温暖化ガス・気候変動問題、日本における少子高齢化と地方の疲弊とそして政治的な不安定など、すべてが関連しつつ、明日の世界をかぎりなく不透明にしているようだ。世界経済は混乱から動乱状態に入ったかのようだ。
ブラジルと日本の関係では、貿易額がここ5年で1.5倍に増えるなどクローズドな関係が強まってきている。前記食糧、エネルギーなどの資源問題や温暖化ガス問題などを通してみると、両方に困難を抱えている我が国がブラジルとの関係を強めて行かねばならぬことは明らかである。最近、国会議員の中にも勉強会を作るなどブラジル熱が高まっているがブラジルに日系社会という絶好のカウンターパートを擁する我が国は、物質的にも精神的にも絆を深めるには好都合な相互関係にある。
私はJATAK等を通して知るところでは、ブラジルの日系農協・農業社会と我が国の農協社会との絆は、多面的な関係構築、友好増進が進みつつあり、政治家や農業団体幹部をはじめ、関係者の往来も徐々に増加している。またブラジルの各地に日系農協のメンバーを中核として、産業、文化、教育等に交流も進められ都市農村交流の形も機運も進化しているようであり、ブラジルにおける日系社会の定着が100年の時間を費やしたこの時点で新しい姿を現し始めているものと思われる。
日伯の交流を市民レベル(草の根レベル)で進めていく世の中の流れの一つとして、当会はサロンとして存在している。そして、回を重ねつつ、用談レベルの性格を打ち破りながら、具体的、建設的な交流事業(ビジネス)を同志と一緒に創造していくことをねらいとしている。
本日は、8回目の勉強会であるが、ご参集メンバーも、実業界や科学技術分野の第一線でご活躍中の方ばかりである。下記のような議題を用意しているので、存分意見を交換したい。
2.DVD上映 ブラジルの農業に貢献する日系農協と農業者(ブラジル農業拓殖協同組合中央会製作)
3.報告
6月末の第7回山代ブラジル会は、日本で研修を兼ねて農場で腕を磨いているネパールの農業青年や、ブラジルの下坂コーヒー農場の提携事業者である繁田茶園(商標ブラウンチップ)の事業のヒヤリングをした。
日伯をお互いに求め合う関係でつなぐものは、マーケテイング情報(販売技術)と生産技術であることは明らかだが、長期的視野に立って考えると持続的な社会を目指す、環境技術、歴史や文化の創造(いわゆる生活のゆとりを獲得する)事業の創造、そして教育ということになることが明らかにされた。当然、山代ブラジル会では、その3つのカテゴリーを視野に入れて、幅広く情報を集め、かつ精力的に事業を研究、提案、創造していくことへの環境つくりが使命と考える。今日は、ご出席の皆様のコメントもいただきながらまず次の項目について報告をしたい。
①ブラジル訪問の六本木男性合唱団の紹介、団員、朝香宮誠彦殿下のこと(山代勁二)
②ブラジルとの通信の状況(山代勁二)
③平成20年度農林水産省ODA政府開発援助の予算請求説明資料(紹介、山代勁二)
④平成19年度のJATAK国際農業連携活性化特別実施事業の実施状況(解説、山代勁二)
⑤栗田政彦氏から「平生釟三郎、今日につながる日伯交流への埋もれた偉業を解説する公開講座」の紹介(注参照)
⑥草刈啓一氏から「当会初参加の挨拶」
⑦山内偉生氏から、日系農協中堅実務者研修に参加した、トメアス農協高松氏、コパセントラル農協西村氏の研修状況について(情報提供)
3.発表
環境技術について、省エネなど我が国は世界をリードしている分野は多いことがつとに知られるが、その源流をたどると中小零細企業や農業に見られるような、文化伝統を作ってきた物作り技術に行き着くのではあるまいか。これからは、省エネ技術や緑化技術、資源循環・創造技術など環境創造事業を創造していくことが日本の進むべき発展方向かも知れない。
産業技術としては、高効率農産物の生産、安全な食品製造・加工、廃棄物の資源再生、微生物利用によるバイオマス生産、ITを駆使した情報技術等に優れたものが多いと見られる。
山代ブラジル会には、高い識見を有する皆様会員の評価をいただいて、その評価をパスしたものを、ブラジルに各種の手段を通じてご提案することも進めてきたいと考える。本日は下記の5つについて報告を行って頂く。
①太陽光発電を使う耕水機【バイオファン】によるヘドロ除去対策・・・水質浄化技術(㈱自然 大木秀信氏)
②ブラジル日系農業IT活用(情報共有化編提案説明)・・・(富士通 藤沼寛次氏)
③シングルセル事業の現状と今後の進展・・・(㈱マーケテイングミックス 加藤忠氏)
④ウズベキスタンのグリーンベルト構想と農業開発のコンサルタント報告・・・㈱戦略コンサルタント・ファーム藤田忍氏)
⑤食品関連コンサル協議会(略称FCC、中山正夫会長・・当会顧問、高橋貞三副会長・・当会事務局長)の活動について(紹介)
4,議論(項目だけ、意見交換内容は削除)
① ブラジルへの有効な技術の紹介・支援について、会員間の協力の態様について。
② 農業を含む産業、文化歴史交流事業、教育事業等のカテゴリーを設定した交流事業のあり方について
③ 日系ブラジル社会との交流のあり方(農業以外の分野、日系人以外のブラジル人との交流問題)
④議員との接触、在日日系ブラジル人との接触問題(継続課題)
以上
山代勁二より
報告や議論の内容に関する詳しいお問い合わせ、ご相談は本人と直接して頂くか、事務局までご連絡ください。
注。平生釟三郎。 甲南学園を創設し、広田内閣では文部大臣を務め、さらに産業界でも重きをなした明治 の巨人。生涯リベラルを貫き通し、日伯移民の歴史を作った先人の一人。海外移住組合連合会の理事長(1931就任)として宮坂国人を指導、ブラ拓の業務に当たらせた。
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