Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

魅惑のモロッコ (第2日目)

2011-01-15 02:08:27 | 旅行 -Morocco-
12月24日(第2日目)

朝、7時半。目が覚め、窓の外を見てモロッコに来たんだと実感!
マグレブカラー一色に澄み切った青い空

朝食を食べに行こうとしたところ、階段に「テラスへ」と矢印が。
早速、上がってみると、「うわー気持ちいい~

昨晩は、暗くてよく分からなかったけど、町の建物が本当にピンク!

遥か彼方には、次の日に越えるアトラス山脈が...
うーー緊張する...ドキドキ

さりげなくついてるランプがかわいい

冬なので、プールサイドには入れないけど、気持ち良さそう。


よく見ると館内もステキにモロカンスタイル


今回の旅行は全て朝食付き!
パンと飲み物だけだけど、絞りたてのオレンジジュースが美味しい!
スペインのに比べて酸味が少ないから飲みやすい。
おまけにパンも美味しい。
フランスの影響が強いお陰でクロワッサンが美味しい

昨晩の美味しくなかった料理でちょっと気落ちしてたけど、気を持ち直して早速マラケシュを散策。

まずは、翌日のワルザザート行きのバスのチケットを購入しにCTM(国営のバス会社)バスターミナルへ。
ホテルから徒歩10分。

一応、クリスマス休暇でハイシーズンだし全席指定と聞いて、なるべく早めにチケットを購入しに来たけど、席は真ん中(80DH/人、うっぐ無料)。
乗り物に弱い私とうっぐ。
約300キロ、3000~4000mのアトラス山脈越え、なんとかなるかな...

さぁ、マラケシュ旧市街(メディナ)へ。

バスターミナル近くのピザ屋さんの扉。

ドアの青とブーゲンビリアが空の青と壁のピンクとよくマッチしてる。

マラケシュの新市街は車道と歩道がちゃんと別れてるものの、歩道に車が入ってきて駐車したり、自転車や馬車やロバが行ったりきたり。3歳のうっぐが自由に歩くにはちょっと危なっかしい。

途中、公園を発見。ハルティ庭園(Jardin du Harti)を通ることに。
うっぐも水を得た魚のようにターーーーッと走り出したけど、広場で地元の園児達に遭遇。
園児達はうっぐを見て近寄ってくるけど、うっぐは固まったまま。

結局背中を向けて逃げてしまった...

出口付近でこんなものにも遭遇。

尻尾から階段で登り、滑り台で降りてくるようになってるんだけど、石の滑り台でまったく滑らない...

街の標識ももちろんアラビア文字

街路樹がオレンジの木!

やっと、メディナ入口のコブ門(Bab Nkob)に到着。

モロッコの真っ赤な国旗とピンクの門が青い空に映えるー。
メディナは、城壁に囲まれていてこの様な門がいくつもある。
マラケシュのメディナは、世界遺産に登録されている。

またまた庭園をみつけ、ひたすら走り回るうっぐ。

喉も渇くよね~。水分補給しないとね。

メディナの中心地である「ジャマ・エル・フナ広場」に行く為、目印のクトゥビア(Koutoubia)と言うモスクを目指す。
でかい!美しい!12世紀に着工され、高さ77mもあるそうです。


中では街の喧騒とは打って変わって、靴を脱いで静粛にお祈りをささげてる人が数人。
うっぐが靴のまま入って行こうとした時は本当に焦った...

さて、私達の目指しているフナ広場はクトゥビアからすぐのはずだったのに何故か通り過ぎてしまい、
こんな感じで馬車がよく通ってる道を行き...


王宮近くの「アグノウ門(Bab Agnaou)」まで来てしまった。

スルタンが宮殿に行く為に使われた門でマラケシュで一番美しい門と言われているだけあって、迫力あります。

門をくぐると...
ごちゃごちゃと人やバイクが忙しく通り、お店も沢山!


なんとかフナ広場に到着した頃には、もうエネルギー切れ。
早速、広場に面したお店に入り、広場が見渡せる2階席に行く。


広場を見渡せる2階席は人気があります。


注文したものは...モロッコ料理、リベンジ!
タジン、ステーキ、モロカンサラダ&ミントティー。


勇気を持ってリベンジしてよかった。ここのは本当に美味しかった!
そして、モロッコでは定番のミントティー。
中国茶にミントの葉が沢山入っていて、疲れを癒してくれます。

エネルギーを充電して、スークに挑戦。
網目のように巡らされた細い道の両側にところ狭しと店が並んでいる市場。

が、うっぐが何かに取り付かれて動かない...
広場の漢方薬を売ってる人の生きた亀に見入ってる。
あまりにもうっぐが動かないから、お店の人が1匹かごの中から出してくれてまた暫くジーッと見つめる。


スークには、衣類品、香辛料、肉や野菜、スリッパ、銅製品、ランプ、アクセサリー等、以前の私だったら買いまくってしまいそうな、細かいものが沢山!
でもあまりにも多くて、お腹いっぱい。見るだけに留まってしまいました。





スークの中にもちょっとした広場があってここは、かご類や編み物系が多い。


うっぐもキラキラしたものに興味津々。


暖房なしでは、いられない位寒かった夜とは違い、日中の日差しは本当にクラクラする位強い。
休憩する為にカフェに入ろうとしたけど、人気のカフェらしく長蛇の列。
屋上から写真だけ撮らせてもらい、退散。




こっちの人は、本当に子供好き。
勝手にうっぐに近づいてきては、チューしたり抱っこしてくる。
うっぐも最初は怖がってたけど、大分慣れてきたみたい。


うっぐはここでは、カメレオンにくぎ付け!
同い年位のフランス人の男の子とジーッとみつめる。


メディナの中には、何個もムスクがあり、その装飾も可愛らしい。
ここのは、お月様。

こっちは、見えにくいけどお星様。


結局フナ広場まで戻ってきて、空いてそうなカフェを見つけて、しばしまどろむ。


あまりにも陽射しが強くて私のスカーフをうっぐに巻く...ターバンのやり方が分からず適当に...


夕方5時位から広場には、待ちに待った屋台の準備が始まり、今まで以上に活気付いてくる。

良いにおいが漂ってきます...


大道芸人達を囲って人もどんどん増えてくる。


そう、このフナ広場は、無形文化遺産にも登録されてるくらい、毎日こんな感じでお祭り騒ぎらしい。
大道芸人を撮ると「今撮ったでしょ?チップくれ。」と言われるので、写真はありません...ごめんなさい。
踊ってる人、寸劇をしてる人。猿回しに、蛇使い。派手なアクロバティックパフォーマンスやアフリカ大陸らしく太鼓のリズムがずーっと響いてる。

ここは、かたつむりの屋台。

サザエのつぼ焼きみたいな匂いに誘われて食べてみる(5DH/1皿)。

味も感触もサザエでした。うっぐも気に入ったみたいでパクパク食べる。

ここでもお店の人にやっぱり気に入られ、最後には、脱いでいた靴をはかしてもらう。

どの屋台に入ろうかとウロウロしていると、お店の呼び込みの人達の間でうっぐが引っ張りだこに!
「ナカムラ!ホンダ!こっち、こっち!」と言われ(モロッコの人は本当にサッカー好き)、「いやいや、遠藤なんですけど...(うっぐは、遠藤に似ているとよく言われます)」と思いながら、やっと一つのお店に決めて入る。

お店に並んだものを焼いてもらったり、またタジンやクスクス頼んだり。一皿大体25DH程度。

うっぐも美味しく頂きました。


翌日のアトラス越えの為、早めに退散したけど、夜はまだまだこれからって感じ。


夜のクトゥビアもライトアップされ綺麗でした。

一応、クリスマスのライトアップも。マドリードのに比べたらかなり控えめだけど...イスラム教が国教だもんね。

ホテル近くの鉄道の駅がすごく新しくて、頑張ってました。


うっぐも盛り沢山な1日にクタクタ...
寝る前にいつも1日の出来事を話すんだけど、この日は、「今日、カタツムリ食べたね...美味しかったね...」と言いながら深~い眠りにつきました...

魅惑のモロッコ (第1日目)

2011-01-14 23:53:54 | 旅行 -Morocco-
2010年12月。クリスマス休暇中に夫が企業面接の為、日本に一時帰国する予定だったのが電話インタビューに変更。
12月23日~31日がぽっかり空いてしまっては、もったいない。
急遽、かねてから行きたかったモロッコに行く事にした

私は、もう何年も前にプチシネマ系で上映されていた『Hideous Kinky(邦題:グッバイ・モロッコ)』を観てからあの雰囲気に魅かれずーっと行きたかった。
夫は、前回のグラン・カナリアで砂漠のイメージが膨らんで、モロッコの砂漠に惹かれて。
うっぐは、やっぱり大きな砂場かな?

出発までの時間があまりなく、インターネットや前に旅行した事のある友達から色々情報をもらい、手探り状態で旅の準備を進める。
まだ小さいと言っても意思のあるうっぐを連れて、3人が満足する内容にするには本当に頭を痛めました...

結局、マラケシュに入り、そこからバスで3000~4000m級のアトラス山脈を越え、サハラへの入口となるワルザザートと言う町に行く事に。
出発前に薬局で、私のつたないスペイン語と英語で車酔い止めを購入。それをお守りにいざ出発
12月23日(木)~28日(火)5泊6日の旅。

12月23日(第1日目)

夕方のフライトで、出発ゲートが何回も変わり、おまけに1時間以上も出発が遅れたけど、なんとか無事に到着。
マドリードから約2時間のフライト。

初めてみるアラビア文字に心が躍る。


入国審査に1時間位並んで、ようやく開放。
モロッコ空港はこんな感じ。

ヘナタトゥみたいな模様がステキ

モロッコの通貨は、ディルハム(DH)。
1DH=約11円(2010年12月23日現在)
こっちに来て初めてユーロ以外の通貨。
ディルハムは、モロッコ以外では両替できない為、早速空港の銀行で両替。

夕方にマラケシュに着く予定だったのがもう21時近い(マドリードとの時差-1時間)。
路線バスで市内に行きたいけど、アラビア文字でよく分からず、結局タクシーでホテルまで向かう(約10分強、150DH)。
タクシーからの夜の景色、空気が再三訪れてるインドネシアのバリ島の空港付近によく似てる。
なんとなくアジアンな雰囲気にホッとする。

無事にホテルにチェックイン、お腹がペコペコな私達。
マラケシュの新市街から少し外れたところにある為、暫く歩いてやっと見つけた地元料理店に入る。

早速、モロッコの名物料理、タジン(Tajine)とクスクス(Couscous)を頂く。

モロッコ料理。
美味しいと言う人と美味しくないと言う人と別れるけど...

タジンは、野菜やお肉を陶製のお皿に入れてサフランやパプリカなどで味付けをしたもの。
クスクスは、スムールと言う粗粒状の小麦を蒸して野菜やお肉を煮たもの。スパイスが決めて。

身体に優しそうなこのメニュー。
この日のは...正直、タジンは食べらたものの、クスクスが...
夫は、口直しにスパゲッティボロネーズを頼むが、これもクスクスと同じ味がして...
このお店の味なのか、モロッコ料理の味なのか...

この1週間、モロッコでやっていけるのか先が思いやられる

ホテルに戻ったのは、もう深夜

うっぐは、いつもと違った雰囲気のお部屋が気に入ったのか珍しく「写真撮って!」と。

まるでアラビアの王子だね。

次の日は、アトラス越えのバスのチケットの予約。
そして、マラケシュの旧市街見物。
モロッコの夜は、以外にも寒く暖房をガンガンに効かせてもちょっと寒いくらい...
期待と不安と夜食べたクスクスの臭いが気になってなかなか寝付けなかったものの、気がついたら深い眠りに落ちてました...