今回の日本GPが終わると残り2戦となる2009年のF1…。
ここまで旧ホンダを引き継いだブロウンGPがランキング上位を占めていて
ドライバーズランキング首位=J・バトン 同2位=R・バリチェロ
コンストラクターズタイトルもブロウン=153点、
2位のレッドブルに43.5点の差をつけ独走しています。
このGPを終えた時点でレッドブルに36点差を維持していれば
コンストラクターズタイトルは決まりますし、
バトンがバリチェロに5点差を拡大した時点でドライバーズタイトルも
決定します。
この鈴鹿で決まる可能性が高いのはコンストラクターズタイトルですね。
レッドブルはベッテルがPPからスタートしますが、もう一台のウェバーは
予選のクラッシュが原因でピットスタートです。
ドライでの走行が一度も無いウェバーは、相当苦しい展開となるはずです。
よほどのことが無い限り大量得点はありません。
ブロウンもペナルティで降格処分を受け、苦しい展開ですが
バリチェロがポジションキープして走りきれば
たとえベッテルが優勝しても、差が36.5点となり
残り2戦、ブロウン勢がノーポイントであってもレッドブルの得点は
ブロウンに届かず、タイトル決定となります。
ホンダが捨て置いて去ったチームが、ホンダのホームコースで
タイトルを取る…、なんとも皮肉な話にも思えますが
手放したものをくよくよ悔やむようなホンダファンは居ませんよね(笑)
単純に名将ブロウン氏の采配を称えたいです。
ここで決まれば…ですが(^^;)
いずれにしても時間の問題でしょう。
ドライバーズに関して言えば、この後までもつれる可能性が高いです。
とは言え、バトンはランク2位のバリチェロに15点、
ベッテルには25点の差をつけてます。
ベッテルは残り3戦全部に勝って30点を上乗せしても、
バトンが5点以上を上乗せすれば…7位に3回入ればよく
4位に一度でも入ればOKです。
バリチェロに対しては、若干リードが少ないものの、
この鈴鹿とブラジルで、バリの後ろにくっついてさえいれば
最終戦を待たずにタイトルが決まります。
今バトンに求められるのは、確実に走りきり、1点でも多くのポイントを取ることです。
F1の某解説者が「タイトルとっても最後に勝って取らないと恥ずかしいよね」なんて
見当違いなことを言ってましたが、無理に勝とうとする必要は全くありません。
むしろそういう色目を出した時こそ危険です。
バトンはいろいろあったけれど、F1キャリアにおいてはずっと苦しい時を
過ごしてきました。
期待のルーキーと騒がれながら、苦しいシーズンを長く送り
非常に低く評価されてきました。
(それはかつての彼のツメの甘いレース内容も原因でしたが)
特にハミルトン登場後は母国のメディアにまで袋叩きにあい、
契約をしたメーカーからは契約を反故にされるという苦難にあいました。
しかしその苦難がバトンをタフでクレバーなレーサーに成長させました。
ホンダ時代の初勝利は彼のテクニックと忍耐でもぎ取ったもので
ホンダの手柄では全くありません。
それが今、奇跡のタイトル獲得まであと一歩のところまで来ているのです。
慎重に…、かつ萎縮しないように…。
縁浅からぬ日本で決めたい思いは強いでしょうけれど
今こそどっしり構えるべきかと思います。
それがライバルたちが最も恐れるバトンの姿でしょうから。
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