麻酔から覚めて、いっくんが家に戻ってきた。
検査と手術の前に、もし腫瘍が悪いものなら、
今考えている手術では、一部しか切除できないかもしれない、
全部取る手術をするなら、今の倍費用がかかって、リスクも高くなると説明があった。
今時点では、これ以上費用もリスクも高い手術までは踏み切れないと伝え、
うまくいけばラッキーの手術にかけた。
切除した腫瘍の病理検査を待たないと結論は出ないが、
悪いものではないように見える、ということで、全部取ってくれたそうだ。
結果的に、よい選択だったと思いたい。
不動産屋式に、最初に手の届かない高額物件を見せられたあと、
無理すればギリギリ手が届く物件を見せられて契約すると、
安くすんでよかったと錯覚してしまうマジック。
そのほうが、お互いハッピーだしね。
それもこれも、ひとまず無事に終わった今だから言えることで、
手術するかしないか、するにしてもどんな手術をするのか、
正解のない問題に答えを出すのは苦しい。
これは、人間の治療でも同じだと思う。
余談だが、気合いを入れて病院に向かったくせに、
飼い主のダメっぷり全開の大失態。
病院は、大きな国道沿いにあり、
国道に乗るポイントを間違えたり、うっかり通り過ぎたりすると、
なかなか引き返すことができない。
近道しようとして乗るポイントを間違えて引き返し、
引き返したものの戻りきれてなくてまた引き返し、
ぐるぐる迷走して、もう病院にたどり着けないのではないかと思った。
手術前のいっくんに余計なストレスもかけて、ダメダメすぎ。