東京都内の集合住宅で、野良猫たちに餌をやっていた将棋の加藤元名人に慰謝料約200万円の支払い命令ーー。加藤元名人は控訴するそうですが、私も含め猫好きのみなさんは、この判決を複雑な思いで受け止めたことと思います。過ぎたるは及ばざるがごとしで、隣人たちの迷惑も理解できますし、かといって、野良猫たちを保健所で処分すればいいのかといったら、それも反対です。きれいごとは百も承知ですが、殺処分ーー耳にするたびに心が傷む、この世で一番嫌いな言葉です。
野良猫の餌やり問題については、自分自身も後ろめたさと矛盾を抱えているので、情けないですが、堂々と持論を展開することができません。ただ、常々感じているのは、同じ日に発表された自殺率12年連続3万人台のニュースと、野良猫問題、私の中ではつながっています。人間以外の生き物をできる限り排除しようとする大らかさに欠けた息苦しい社会が、巡り巡って、自分たちの首を締めているのではないでしょうか。たしかに野良猫は(人間の視点で見れば)迷惑もかけますが、野良猫たちがのんびりひなたぼっこをしているような街で、私は生きて、生活したい。野良猫が一匹もいない街は、清潔かもしれませんが、不自然で、不気味です。
写真家の藤原新也さんがこの裁判について、ブログに膝を叩きたくなるような意見を書かれていました。彼の見解はときどき? と思うこともありますが、こういう社会派頑固オヤジ、少なくなりましたよね。ご興味ある方はのぞいてみてください。
野良猫の餌やり問題については、自分自身も後ろめたさと矛盾を抱えているので、情けないですが、堂々と持論を展開することができません。ただ、常々感じているのは、同じ日に発表された自殺率12年連続3万人台のニュースと、野良猫問題、私の中ではつながっています。人間以外の生き物をできる限り排除しようとする大らかさに欠けた息苦しい社会が、巡り巡って、自分たちの首を締めているのではないでしょうか。たしかに野良猫は(人間の視点で見れば)迷惑もかけますが、野良猫たちがのんびりひなたぼっこをしているような街で、私は生きて、生活したい。野良猫が一匹もいない街は、清潔かもしれませんが、不自然で、不気味です。
写真家の藤原新也さんがこの裁判について、ブログに膝を叩きたくなるような意見を書かれていました。彼の見解はときどき? と思うこともありますが、こういう社会派頑固オヤジ、少なくなりましたよね。ご興味ある方はのぞいてみてください。