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ナビゲーターは魂だ

 広瀬 隆      ジョン・ウェインはなぜ死んだかより

2011-03-28 | 
 ――― ジョン・ウェインをはじめとする「征服者」の一団が ユタ州の ロケ地に居た時、

核実験は1度もおこなわれなかった。


 それでもあのように 大量の 癌患者が 発生したのは、

とりこんだ 放射性物質を 人体が 濃縮してゆく 性質を 持っているからである。



 チェリャビンスク40番地と 同じように、

われわれの体も、プルトニウムを 肺か 卵巣に 濃縮させる。


 しかし そこで ウラルのような 核爆発を 起こすのではなく、

がん細胞の 爆発的増殖を 生み出してゆく。



 ストロンチウムは、原子の構造が カルシウムと 類似性を持つため、

人間の体に はいったあと、カルシウムと 行動を共にする 傾向がある。


 カルシウムは 骨をつくる 重要な元素である。

したがって それに似た ストロンチウムもまた、骨に運ばれてゆき、骨の細胞に 固定される。

こうして 一旦固定されてしまうと、容易に排出されない。



 胎児から小児へ、 小児から成人へと 発育してゆく過程では、新しい養分を次から次へと 吸収することによって

身長が伸び、 体重が増え、 体積を増加してゆく。

 そのとき、食べ物に ストロンチウムが混入していると、 骨の中に吸収され、それが一日一日と蓄積されてゆく。


 成人の場合には、発育は止まっている。 しかし 新陳代謝が 鈍くなっているため、

一旦固定された物質が 体内から 追い出されるまでに、 非常に長い期間を要する。


 今夜の食事に 入っていた"死の灰”のカケラが、死ぬまで 体の中に残る 可能性を持っている。

こうして、取り込み速度も鈍い代りに、排出速度も鈍いとき、 体内では、ゆっくりと 濃縮が起こってゆく。



 脂肪、蛋白質、炭水化物などのように 日々刻々と 新陳代謝を進めながら エネルギー源となる有機物に比べて、

ストロンチウムや プルトニウムのような 無機物は、体内での停滞期間が ことに長い。


 そのため、濃縮を起こす。  また、死の灰が 体内で 放射線を出しながら、 周囲を 癌細胞に変え、

そのシコリが 正常な代謝をさまたげ、 死の灰 自ら 死の灰を固定してゆく、という 濃縮作用も 起こる。



 もし その濃縮された物質が 放射線を出す ストロンチウム90であれば、骨髄で 生産される 白血球のいくつかが、

その影響を受けて 癌細胞になる。

この 異常の発生する 割合が高くなり、 正常な白血球に 打ち勝ったとき、 ナダレ現象のように 白血病の患者があらわれる。。。