NPO法人野生動物救護の会ブログ

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第1回 夜の観察会〜空飛ぶ座布団の正体とは〜

2019-07-03 15:58:32 | 調査活動

 2019年6月29日(土)、前日の台風3号に続くあいにくの雨模様の中で、痕跡調査班BeasTraceは第1回夜の観察会「〜空飛ぶ座布団の正体とは〜」を開催しました。場所は、去年から私たちがムササビの観察を行っている大雄山最乗寺です。大雄山最乗寺の広大な敷地には針葉樹の巨木が多数存在し、ムササビの居住に適していると思われる樹洞をいくつも確認することができます。彼らはこのような樹洞をねぐらとして利用し、夜になると食べ物のある山の森に滑空してゆくのです。この観察ポイントは、100mを超える大滑空が見られることもあるムササビ観察の名所でもあります。

 午後6時、待ち合わせ場所の駐車場に参加者が集合しました。今回は6名の方が参加してくださいました。しかし、参加を希望されていた数名の方たちには、私たちの連絡網の不備により、当日までにご連絡をすることができませんでした。この場をお借りして謝罪致します。今後はこのような事が無いようにいたします。次回のイベントにも参加いただければ幸いです。

  まず参加者には、講師役の小林夏子さんから夜行性の鳥や動物の生態についてのレクチャーを受けてもらいました。フクロウの体の特徴やアオバズクの鳴き方、ムササビの見つけ方など面白い話をたくさんしてもらいました。その後、スタッフと参加者は日没までの数十分間、観察ポイントに移動しながらムササビがねぐらにしていそうな樹洞を観察しました。

 この日の日没予定時刻は7時1分でした。ちょうどその時刻に合わせるかのようにアオバズクが「ホッホー、ホッホー」と鳴き始めました。参加者とスタッフは、雨音に邪魔されながらムササビの鳴き声を待ちましたが、この日は一度も聴くことができませんでした。次回は満天の星空のもとで皆さんとムササビ観察をしたいと願っています。第2回観察会は8月を予定しております。準備が整い次第ご案内のメールを出しますので、是非ご参加ください。次回はきっとかわいいムササビたちに出会えますよ!


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