NPO法人野生動物救護の会ブログ

1羽でも1頭でも多くの野生復帰を目指して活動しています

ブログについて

救護の会の活動現場である神奈川県自然環境保全センターでの出来事、エピソード、足環やM(猛禽)プロジェクトのこと、 センター外での活動など、折に触れ書いていきたいと思います。 気儘な更新になりますが、お付き合い下さい。

台風15号の影響

2019-09-11 06:25:30 | 調査活動

 

先日、関東を襲った台風15号はいろいろな場所に多くの爪跡を残し、人間の日常生活に甚大な被害をもたらしています。今回の台風による被害は、人間だけではなく野生動物にも出ているようで、いくつかの地点でスズメやムクドリなどの野鳥が大量死しているという情報がネットに流れています。そんな中、センターからほど近い「厚木市長谷」でも被害が出ているという連絡が会員からあり、理事長以下数名で調査に向かいました。現場は、広めの直線道路にそって大きな会社や倉庫などが立ち並ぶ場所で、街路樹として欅が植えられています。情報では、この欅の周辺に大量のスズメが落ちているということだったので全員で探したところ1羽の死体を発見しました。近くにいらした運送会社の方にお話を伺ったところ台風が通過した翌日は確かにたくさんのスズメが落ちていたそうです。この道路の街路樹や電線には、秋になると田んぼの稲穂を目当てにたくさんのスズメが集まるので、そういったスズメたちが台風にやられたんだろうと教えてくださいました。

 

 

 

さて、センターの野外ケージも大変なことになっています。ノスリたちやトビたちが暮らしている「露天1」の上に欅の大枝が落ちてしまいました。大枝は簡単には除去できそうにないので、トビたちはしばらく別のケージに避難することになりました。

  

トビたちは避難場所の止まり木にきれいに並んで落ち着いています。どうやら、この止まり木が気に入ったみたいです。