野菜デモのブログ

毎月1度"なにか"をしてる活動報告や、あっぱれ記事さん大集合、"おてがるデモ"、メンバーの思いなどをアップしていきますー

『意思や責任、あたらしい排除』についてのお話

2018-04-01 18:32:17 | こんな話を聞いてきた

野菜デモのメンバーのS・Tです。

先日、『意思や責任、あたらしい排除』についてのお話を聞いてきました。
とても興味深かったので
健忘録的に書いたものをみなさんにシェアしますね。
 
この講座はクローズドだったことと 
間違って書いているとこもあるかもなので
講師のお名前は伏せました。
 
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●刑務所の認知行動療法について。
右派的な思想の「経済的に効率を高めたい」
左派的な思想の「その犯罪者のことを考える」
の考えを合わせてることで生み出されたのが
「認知行動療法」
 
●認知行動療法は自分の感情をいかにコントロールするかという療法。
前向きで、傷つかなくように変える療法。
でも犯罪を起こしてしまった理由は
貧困や差別など社会的な環境によって変わる。
本人が感情をコントロールできるようになれば済む話ではない。
 
ただ、前向きになったり傷つきにくくなることは良いことなので、
拳を上げて反対することではないだけに繊細な問題し
自己責任になりかえない。
けど、『それ以外の人間』を排除することが
隠されていることが問題。
 
 
●文科省が推奨している人間像(?)というのがある。
「キー・コンピテンシー」というものだ。
どんな人間像かといえば、過去にとらわれることなく、
前向きで、どんな環境変化にも適応できる人間。
たとえていうなら、上司から怒られても殴られても
殴られたことは忘れて、とらわれることなく、前向きに
「行ってきます❗」と言える人間。
 
 
●この「キー・コンピテンシー」はいい面と悪い面がある。
70年台に脳性麻痺が差別解消を訴えた時に
この考え方によって、脳性麻痺の差別などが解消された。
そしていまは、脳性麻痺は解決済みという認識(社会的には)。
いま、障害者問題のもっとも大きのは「自閉症」。
「キー・コンピテンシー」がポジなら
「自閉症」はネガの関係にある。
その時代その時代で障害者問題の大きさが
その社会のネガのテーマだ。
 
 
●自閉症の診断数が30年間で30倍になっている。
 (いろんな統計はあるが)
ここで大切なのは、診断数ということ。
昔と同じ基準で診断すれば増えていないというデータもある。
自閉症と診断して薬を飲ませればイイなっている。
 
 
●「ダイバシティ」と広まっている一方で
人々の許容範囲はどんどんと狭くなっている。
言ってみれば、
「どんな人とも仲良くしよう。ただし輪を乱さなければ」
みたいな。
 
 
●性犯罪者について。
いま、更生を期待しない流れがある。
毎週注射を打たさせてGDPを付けて、それでお終い。
これだとお金を掛けずに再犯を防ぐことが出来る。
しかし「責任を取らせる」ことを諦めている。
性犯罪は非常に憎むべき犯罪だから
それで犯罪がなくなれば
それで良い気もするが
それで良いのかな?とも。
この問題はとても繊細で、最先端の問題ではないか。
「責任」について。
犯罪を起してしまう背景には
自分の傷を埋めるために他人を傷つけることがある。
「依存症の12のステップ」というのがある。
これは、自分は100パーセント被害者でもないし
100パーセント加害者でもないことを
気づいていくこと。
 
●「刑務所処遇の社会学」は必見。