年末はずっと昔録ってあった「映像の世紀」
という11時間以上あるドキュメンタリーを観
ていました。つくづく思ったのは、戦争を始
めてしまったら、終わらせられないというこ
とです。どの戦争も短期決戦の目論見だけど、
結果的には何年も何十年も続き、最初は民間
人は殺すなって言っても、そのうちどうでも
良くなる。考えてみれば当たり前で、殺し合
いをしているのに倫理を求める方が綺麗事で
はないでしょうか。
防衛費2倍の話は、自分なりに解釈すと「中国
に怖い国って思われる国になれば攻撃されな
い」ということですが、防衛費2倍してトマホ
ークを何百発も買っても中国が怖いと思って
くるのでしょうか?トマホークの評価はけち
ょんけちょんだし、今よりもアメリカのお得
意様なれば助ける確率がほんの少し上がるか
もということですよね。
助けられると言っても、日本に攻めてくる訳
ではありません。台湾有事です。これについ
ては可能性としてはある気がします。香港で
のえげつないやり方や、中国もこれから不景
気になるらしいので目眩ましのためにです。
もしそうなったら、ほっとくしかないと思い
ます。非情ですが、台湾の人たちでなんとか
するしかないのです。「台湾有事は日本の有
事」と国会でやり取りしていますが、アホか
と。その姿勢を示すことで中国を牽制してる
意図は理解できます。けれども、あまりにも
ノリが軽く見えます。その人のイメージの軍
事介入は、ちょっと自衛隊が手助けすれば中
国が退くかのようですが、想定外のことが必
ず起きるのです。
政府は5年以内に他国から侵攻されることに備
えるそうです。これに共感する人は多いと思
います。それはウクライナのことがあるから
でしょう。確かにロシアによる侵略は許され
ない行為です。だからといって中国が日本に
侵攻するなんて無理があります。一つは間に
海があること、二つ目は正当性がまったくな
いことです。ロシアのやっていることはとん
でもないことだけど、歴史的(地政学的?)に
グレーなところをついているいるのだと思い
ます。一方、中国が日本に侵攻する正当性が
あるのでしょう?
ただ、可能性はなくもないと思います。それ
は、台湾有事で軍事介入したときに日本が
「何か」やらかした時です。その時、中国に
理由を与えてしまいます。
危険だな思うことがあります。それは、日本
人は平和的な国民性だから侵略するはずがな
いと思い込んでる人が多い気がします。でも
80年前は侵略しまくって虐殺もして、特攻隊
のように他国では信じられない行為もやって
しまうのです。今、なぜだか100%被害者の立
場で話が進んでいます。加害者にだってなり
得る危険性を感じていないところが怖いです。
日本が防衛費を増やしたから中国にミサイル
を撃つことがないように、中国だっていきな
り撃ち込んでくることはありません。もしあ
れば、「理由」を与えているからではないで
しょう。
あと北朝鮮の問題もあります。幾ら上空1000
キロメートルとか、日本の領空にかすった程
度とか、目的はアメリカとか言われても、あ
まりに撃ち過ぎてます。
僕は「拉致問題と核問題は同じレベル」とし
たところに無理があった気がします。小泉さ
ん訪朝した時の平壌宣言、核問題だけだった
ら履行していけて、こういう風にならなかっ
たと。ただ拉致被害者家族の人たちにとって
残酷な判断になったと思います。
安倍さんが唯一偉いなあと思うのは、最初に
拉致問題に寄り添ったということです。その
頃は「拉致なんてするはずがない」っていう
冷たい空気の中で寄り添ったことは偉いなあ
と思います。そのあとは政治利用しすぎた感
じがしますが…。
とりとめのなくなってすみません。
この辺で。
野菜デモの鈴木です。
またご案内が遅れてすみませんが
あしたZOOMでニュースで雑談します。
ちょっとだけ覗いていただけるだけでも嬉しいです。
2022/09/25(日) 15:00 ~ 17:00
参加してもいいかなと思われる方は メールか、Twitterで連絡してください。
demoyasai@gmail.com
https://twitter.com/demo_yasai
「安部のフタ」について考えていたことを少
し書きますね。
□■□■□■
それは「反対することは無意味だと植え付け
たこと」だと思う。
安保法制の頃、会社の帰りに毎日のように国
会前に行っていた。シールズの人たちのテン
ポの良いアジテーションに呼応するかのよう
に、デモも盛り上がっていった。マスコミも
取り上げた。世論調査も反対が上回るように
なった。でも、安倍さんはほぼ妥協すること
なく通した。
安倍さんっていう人は思想的な右翼ではな
い気がする。自分に反対する人に対して、徹
底的に貶める人なのだと思う。安倍さんが国
会質疑中に「日教組!!」と野次ったことは有
名だけど、普通の質疑でも、立憲と共産の議
員を揶揄っている。こんな人、他にいないと
思う。
集団的自衛権はアメリカの要請だったり、
官僚に借りを作るためではあっても、安倍さ
んの一番の目的は国会前に集まってる奴らを
なぎ倒したくて強引に通したと僕には感じら
れた。その何ヶ月後、安倍政権の支持率は戻
っていった。
安倍政権の8年間で、こんなことが何度かあ
ったと思う。「反対してもムダ」「反対する
なら提案がないとダメ」そんな風潮が作られ
ていった。維新という政党は、その風潮に上
手く乗ったのだと思う。一般の人は、Aさんと
Bさんがそれぞれ提案して国民にとってより良
い法律を作るのが理想だと思っているのだろ
うけど、少なくても与野党で対立してる法案
はそういうこと起きない。野党がガンガンと
追及するなかで、世論が高まって、政権や与
党が妥協していくのだと思う。
なぜ世論が高まるの?それはマスコミから
取り上げられるから。でも、取り上げ方が
「野党は反対ばかり」とトーンで伝えたら?
だからマスコミが悪いとも言えるけど、ずっ
と高支持率の安倍政権を支えた国民にも責任
はある。いま岸田さんを批判する記事は多い
けれど、それは落ち目になってきたから。高
支持率の時に、政権を批判する番組を放送し
ても、視聴者はテレビを消すだろう。「安倍
さんはプロデューサーに電話した」という話
もあるから、直接的な事もあったとは思うけ
れど、批判をしなかったのは、政権が怖かっ
たのではなく、安倍さんを支持した視聴者や
読者だと思う。鶏が先か?卵が先か?の話だ
けど、安倍のフタは、安倍さんを支持し続け
た国民で、なんでそうなったかといえば反対
しても意味がないと思わされていたからでは
ないか。
僕がデモとかに参加するようになったのは
3.11以降。あの頃だって、色んなデモが起き
ても民主党政権が政策を変えたことは、ほぼ
なかったように思う。それ以前のことは知ら
ないけれど、たぶん、同じようなものだと思
う。ただ、建前として「反対することは大切
なこと」という共通認識あった気がする。そ
れがメインストリームに「反対する人たちを
バカにする空気」に変わってしまったことは、
とても大きい。
いま、「提案する野党」を批判する声がた
くさんある。その思う反面、仕方がなかった
と僕は思う。いま、流れが変わったけれど、
ある程度の土壌がなければ犬死になるだけだ
と思う。支持率が上がらない解をそこに求め
るのは、僕は間違っていると思う。
最近、菅義偉さんのワクチン政策を評価する声を聞くようになった。
「こんだけ感染者が少ないのは菅さんが頑張ったおかげだ。
辞めさせられたけど、もったいない」
というものだ。
感染者が少ないというのは韓国と比較するとそうだけど
東南アジアでは普通のことらしい。
それはさておき、仮にワクチン効果だったとしよう。
でもそれは菅さんが頑張ったからではない。
欧米が接種が進まない理由は
供給が遅いわけではなく
激しい反ワクチン運動があるからだと思う。
僕がワクチンによって感染者数が抑えられていると思っているから
接種した人が多いことはイイことだと思っている。
ただ、民主主義にとっては良くないことでは?と、疑問をもった。
「欧米の人たちって権利、権利ってバカみたい」
と蔑む言葉を何回か聞いた。
ことコロナ対策だけを見れば合理的な選択だ。
従順にワクチンを打ち、マスクもする。
でも、だからこそ日本社会は変われないのではと
ハタと気づいた。
話は飛ぶけれど
批判する時に「是々非々で」とかって聞くようになった。
僕がこういうことをするようになったのは
3.11からなので10年ぐらいになるけれど
ずっと思ってきたは「何でも反対してれば良い」ということだ。
それだけじゃ共感して貰えないから
知ったふうなことを言ったりするけれど
実のところは何も分かっていない。
でも、それでいいと思ってる。
だって市民なんだから。
たとえば、沖縄の米軍基地の問題。
訳知りげに「沖縄は反対一色しゃない。
本土の人には分からない複雑な事情がある」と。
アホかと思う。そんなこと当たり前じゃないの。
戦後ずっっーーと広大に基地があるのだから。
それに統治するために分断を煽ってきたのだから。
それでも、選挙では反対の民意ばかりだ。
もっと言うと、沖縄の人たちが賛成していても
東京の僕が反対しても良いのだ。
こう書くと「当然でしょ」と言われそうだけど
当然じゃない空気を感じる。
反対すると、
「こんなこともあるだ、あんなこともあるんだ
そんなことも知らないで反対してたのか」
という人たちが出てきてバカにする空気。
どんなだって、物事っていうは多面的でしょ。
こんな大きな問題じゃなくても
自分のことに置き換えて考えても
親子関係にしても会社のことにしても
一方的に自分が悪いとか
一方的に相手が悪いなんてことはないわけで
だからそういう意味では
「物事をネガティブに捉えるのではなくポジティブに捉えて
問題を解決していこう」
みたいな手法は有効なんだろうけど
それと一緒にしないでくれって思う。
たとえば、原発問題。
3.11から一貫して7割ぐらい人たち反対している。
けれど、何とかして復活させようとしている。
要は向こうは圧倒的に権力もお金も持っているわけで、
幾ら反対したところで
「はい、そうですか」なんてことは起こらない。
じゃ、意味がないかと言うと、そうではなく、
殆ど再稼働していない現状は、
反対する声が大きいからだろう。
「提案型」っていうけれど、
「その提案、素晴らしいですね。気づきませんでした。受け入れます」
なんてことは見たことがない。
否決されました。
これは根深い問題だと思います。
これについて普段リベラル的なことを行っている人たちも
「拙速」だとか
「3ヶ月の在住は短すぎる」とか
『自分は多様性を認める立場』とエックスキューズしつつ
発言しています。
「拙速」だと言いますが
3年も前から議会で話されていることで
珍しくパブコメまでしています。
どうしたら「拙速」ではなかったのか
という提案すらありません。
何より今年6月から保守の人たちのヘイト曲がりの街宣運動がおき
急にクローズアップされたことを
どう考えているのでしょうか?
「3ヶ月が短い」というなら、
日本人は3ヶ月で、
中国人が集まるとか言うけれど
10年前から同じ法律がある豊中市は
4000人で増えていないそうです。
豊中市が大丈夫で、武蔵野市はダメな理由は
なんですか?
保守の人たちは
「ばくぜん」とした恐怖心を煽って利用しているのです。
その方が簡単だから。
どこからその恐怖心が来るかと言うと
テレビだと思います。
ここ半年ぐらいワイドショー的なものは全く観ていませんが
この間出先で、ひるおびがついていました。
中国のテニスプレイヤーのセクハラ問題について
「これは中国の当局に言わされせる違いにない」
と1時間ぐらいやってました。
問題ですけど、1時間もやりますか?
こういうことが日常的に刷り込まれていると思います。
確かに香港や台湾などの話が聞くと
ぐんぐんと危機が迫っているように感じます。
でも、だからといって防衛費6兆円すれば守れますか?
そしたら、中国も「良い口実ができたと」
そんなことをしていたら
日本はさらに貧しくなっていくでしょう。
これから起きる戦争の想定について
不思議に思うことがあります。
それは常に「日本が被害者」として想定していることです。
北朝鮮がミサイルを打ってきたら、とか
中国が攻めてきたら、とか。
でも、たった80年前色んな国を攻めに行ったのは日本です。
僕が学生時代の頃は
「日本は危なかっしい国」という共通認識あった気がするのですが
今は「日本は平和な国」
「中国、韓国、北朝鮮は危険な国」
という共通認識になっている気がします。
こういう土壌があると
尖閣とかで少し大きなイザコザがあると
世論がわぁ~~と沸騰しそうで怖いです。
テレビは今は
視聴率も取れるしクレームないから
気軽に取り上げていても
これだけの土壌が作ったことは大きいと思います。
外国人に住民投票認める条例なんて
もしもその時の条例がどうなろうと
法的効力がないという
ちっぽけなことに
これほど沸騰してしまう日本が怖いです。