6月15日
今日はとても暑かったですね。
セッション中、私は2枚重ねてマスクをしていますが、完全マンツーマンということもあり、お客様のマスク使用は、お客様自身にご選択いただいております。
(スタジオ内は、窓を開けてエアコン使用、サーキュレーターと換気扇を回しています。)
さすらいのジョーにマスク&フェイスガード装着してみた^^
さて、気温が上がってからは、マスクをつけて出かけるのが「息苦しい」とおっしゃる方が多いです。
実は、緊急事態宣言があけ、スタジオを再開してからは、セッション前にクライアント様の血中酸素飽和度(SpO2)をチェックしているのですが、正常値範囲内とされる96%を下回ることはまずありません。
つまり、主観的な「息苦しさ」と数値は必ずしも一致しないのです。
さて、呼吸には外呼吸と内呼吸があります。
外呼吸は肺で行われる空気と血液のガス交換で
内呼吸は組織内で行われる血液と細胞とのガス交換です
細かい機序は省きますが、呼吸過多の時は内呼吸におけるガス交換が滞り、組織内に酸素を取り入れることが難しくなります。
つまり、毛細血管中に十分存在している酸素を、組織内にうまく取り入れることができないのです。
このような場合は、運動による二酸化炭素の生産や、息をしっかり吐けるようにすることが効果的です。
人間の体は、構造的にも、発生学的にも、吸気に傾きやすいと言われています。
吐く方が苦手。
加えて、マスク内でつい口呼吸をしてしまい、横隔膜を効率的に使えず、横隔膜および呼吸補助筋の過活動による疲労感も加わっているかもしれません。
(横隔膜が下がることによる肺の陰圧が、肺に空気をよびこむのですが、鼻の細い管を通すことで、その効率を高める構造になっています。細いストローで楽にジュースが飲める感じ?)
このように、気温の上昇による呼吸数上昇だけで無く、マスクによる「空気が吸えていない感じがする」という心理的圧迫感などから、過呼吸気味の方が増えているのではないでしょうか。
そんなこともあり、ここのところスタジオでは、全身をゆっくり使っていただきながら体をほぐし、息がうまく吐けるように導くようなセッションの組み立てを多く用いています。
もちろん、水分補給もこまめに^^
(&熱中症予防には、バランスの良いご飯と睡眠も大事ですね。)
話題は変わりまして、一人遊びの「ブックカバーチャレンジ」4冊目
更科功著『若い読者に贈る生物学講義ー感動する生命の話』(ダイヤモンド社)
読み終わりました。
冒頭の「はじめに」の抜粋なのですが
『現在の科学はとてつもなく巨大になり、一人の人間が全ての分野に精通することは不可能になってしまった。
しかし、いくら巨大化しても科学は一つである。
〜中略〜
だから本当は「万能の天才」のように、科学を広く研究したい。でも、それは無理なので、たくさんの科学者が協力して、科学を広く研究している。それは、仕方がないのだが、そうすると科学全体を視野に収めることは、なかなか難しくなる、それでも、少しでも広い視野を保とうとすることは大切だろう。』
とあるのですが、生物学の観点を平易な文章で紐解いてくださっていて、とても有意義な本でした。
ということで、「万能の天才」といえばこの人
前橋重二著『レオナルド・ダ・ヴィンチー人体解剖図を読み解く』(トンボの本/新潮社)
(クリックするとAmazon商品ページへ飛びます)
やはり本屋さんでジャケ買いして(笑)本棚のお飾りになっていたこの美しい本を、5冊目として読んでみようと思います。
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