やおぶろ vol.2

スキー大好き、やおりのブログ。

ゲージツ鑑賞。

2008-10-31 | arts(絵画音楽など)

http://www.rinpa2008.jp/
(注意: 音の出るサイトです)



「大琳派展」という展覧会に行ってきました(@上野・東京国立博物館)

今年2008年が、江戸時代の芸術家 尾形光琳の生誕350年にあたることを
機に企画された展覧会で、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳ら、「琳派」の
総称で知られる一派の絵画・工芸の数々をどど~んとお披露目してしまおう
という、国宝・重要文化財がオンパレードのイベントです。


注目は、4つの「風神雷神図」の並列展示。
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の屏風絵と、鈴木其一の長大な襖絵、
4点が一堂に会した空間は、まさに壮観。

作家一人一人によって筆致や色使い、構図などはさまざまで、同じ題材を
描いてもこんなに違った作品になるものなのかと、4つの作品の間を何度も
行ったり来たり、かなり時間をかけて、じっくりねっとり見ました。

この「風神雷神図」を4点コンプリートで見れらるのは、会期中でも限られた
期間だけ(10/28~11/16)という情報を知らずに出かけたのが10月29日。
ちょうど揃ったタイミングだったなんて、ラッキー♪


ぶっちゃけますと、
これまで光琳の作と思い込み、「風神雷神の中ではこれがいちばん好き♪」
などと知ったかぶって脳に刷り込んでいたものが、実は宗達の作品だった
という事実がこの展覧会によって判明し、自分のテキトーすぎる知識に、
ただただ薄笑いを噛み殺して鑑賞を続けた次第です…(恥)

中学生の頃は、このへんの歴史や美術史、けっこうわかってたんだけどな。
いまは昔、ですね。


展示を見ていくと、絵画だけでなく、工芸品あり、日用品あり。さらに
光琳の没後にはその筆致が着物のデザインにも転用されたとのことで、
会場にはしゃれた色柄の小袖も展示されていました。

アートというよりは、プロダクトデザイン。

そう捉えて眺めていくと、「こういう雰囲気を本づくりに生かせないかな」
とイメージが湧く部分もあって、どの作品も興味深く見ました。



夏から数珠つなぎに続いた仕事の山がようやくひと区切りついて、
数か月ぶりに設けた完全オフ日。
上野でのんびり展覧会鑑賞だなんて、我ながらいい過ごし方ができたと
ご満悦の一日となりました。

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