日本スイセン(花季:2月頃まで)
亥の子の祝いのことが書かれた文が目にとまった。小さい頃に地域内の家を順に回った。藁で作った棒様のしめ縄(1m前後長)で玄関前の地を打って。おかしなどが貰えた。
小学校6年生がリードし10人程度の二組で手分けし。「亥の子いのこ 亥の子餅つかんも 鬼もけ蛇もけ ここのしんよめじょ いつかはらはふといぞ 繁盛せはんじょうせ おまけにはんじょうどっこいせ」と歌いながら。
「亥の子の祝い」について調べると。陰暦の10月の亥の日に、西日本各地の農村部で広く行われる刈り上げ祝いの行事。猪の多産にあやかり、また、万病を払うまじないとして亥の子餅を食べ----。(大辞林 第3版の解説)
家の繁栄を願う祭りと思って回った記憶が残っている。次の世代に繋がる子供ができることが繁盛だと歌い願いながら回る。
昭和35年頃までだろう。隣の繁盛を祈る行事はもうない。今の風景では、猪は田畑に出る嫌われ者だ。