未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

最初の特攻隊攻撃から70年の今日

2014-10-25 23:29:41 | 平和
 太平洋戦争末期、劣勢に追い込まれた日本軍は「神風特攻隊」を組織し、若い兵士を戦闘機ごと敵艦に激突させた。兵隊の命を鉄砲の弾のように使い捨てるという、およそ人が考えつくこととは信じがたい非情な戦法である。このような無茶苦茶な「死にもの狂い」の戦術によって、未来ある若者たちのどれほどの命が失われたことだろう。

 戦争そのものが、命の大切さを貴ぶことと対極にあるもの。その中にあっても、自分の命を守り生き残ろうとすることは、最低限の「戦争に勝つ」ための行動だ。

 しかし「特攻」は違う。自分の命と引き換えに敵を攻撃する。攻撃は成功するかもしれないし失敗するかもしれない。失敗すれば無駄死にだ。

 戦闘機に乗り込んでいった若い兵士たちの無念、もっともっと生きていたかったに違いない。後戻りできない状況の中で、自分が死にに行くことの意味を、必死に探していたのだろうか。お国のため、故郷に残してきた愛する家族のため、と?

 見送る者の辛さも想像を絶する。「どうかご無事で。」ではなく、「戦果を挙げて散ってください。」とでも?

 今日は、最初の特攻機が飛んでから70年目に当たるという。当時を知る数少ない高齢者が、「特攻」を行う意味があったのかと今も問い続けておられる。ひとたび戦争が始まればこんな悲惨なことが起こり得たということを、「特攻」の事実を知る私たちは永遠に伝え続けなければならない。そうでなければ、人間らしい死に方さえ許されず、戦争の道具のように失われた彼らの命が、あまりにも報われないではないか。

 安倍政権による戦争への道を開く数々の企みを目の前にして、声を上げること、行動することが、今を生きる私たちに課せられている。
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