未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

学力テストの学校別成績公表をめぐって

2013-01-11 10:15:38 | 子どもは未来の担い手
 泉佐野市で昨年10月2日、市長によって市のホームページ上に「大阪府学力・学習状況調査」の学校別成績が公表されました。
 その後、学校現場では特に困った事態は起こっていないとのことですが、校長先生をはじめ教職員の先生方は、「学力向上」の目標とそのための取り組みに翻弄されているように思えてなりません。共通学力テストの結果で取り組みの成果を判断されれば、その数字ばかりが強調されてしまいませんか?教育の成果はもっと長期的・多面的に表れるものなのでは?第一、こんな目標があるなしにかかわらず、学校の先生方はどの子にもわかるようにと、日々子どもたちの学習の成果があがるように努力されているはずですよね。その成果を第三者が一面的な数字で測り、その数字に教える側も教えられる側も振り回されることはあってはならないと思います。

 来年度は、全国学力テストが悉皆調査として行われます。市長がまたその学校別成績を公表するという方針を明らかにしていた下で、教育委員会がこのテストへの参加をどうするのか、参加する場合の条件はどうなるのか、注目していました。そして、8日の教育委員会議で「受ける権利を保障し、取組みの成果を検証するために参加する。」「市長が学校別成績公表という前提であるなら、文科省の要領を遵守する立場から、市長に学校別正答率を提供しない。」と決められました。大変勇気ある、そして良識に基づいた当然の決定であると歓迎しています。さすがに市長も、これに対して正面切っての反論はできないでしょう。

 保護者をはじめとする市民のみなさんは、昨年の公表についてどう考えておられるのか、また今回の教育委員会の決定をどう見ておられるのか、たくさんのご意見を伺いたいと思います。(よろしければ、ここにコメントをお寄せください。)新聞各社も注目している「泉佐野の突出したやり方」は、子供の成長を保障するうえでどんな問題があるのか、もっと多くの大人が学んで声を上げていかなくては、と考えています。
コメント
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