山の天気予報

ヤマテンからのお知らせや写真投稿などを行います。

猪熊隆之の観天望気講座61

2015-04-15 22:06:05 | 観天望気

今回は、高層雲(おぼろ雲)についてです。高層雲の「層」は一様で、なめらかな雲の意味です。

「高」がつくのは、もっと低い「層雲」と区別するためです。この高層雲は「くもり空」を連想させる代表的な雲ですが、「くもり空」から「雨」や「雪」に変わるときと、晴れていくときとがあります。今回は雨や雪に変わる、雨高層雲について書かせていただきます。

上の写真で八ヶ岳上空に広がっている雲は高層雲です。この段階では、雨高層雲かどうかはわかりません。

しかしながら、時間が経つと、この雲よりかなり低いところに別の雲が出てきました。緑色で囲まれた部分にある雲です。これは地上にかなり近いところにできる雲で、下層に湿った空気が入ってきていることを示しています。雨が近づいてきている証拠です。

このように、高層雲に覆われているとき、山の中腹や山麓などに別の雲が現れるときは、雨高層雲であることが多いです。

こちらの写真も高層雲に覆われています。さらに、山の中腹付近にいくつも雲が浮かんでいます。これも地上に近いところに浮かんでいる雲です。つまり、上空を覆っている雲は雨高層雲ということになります。

実際に時間とともに雲の高度は下がっていき、山を覆っていくようになりました(上の写真)。このように、高層雲の高度が低くなってきたり、中腹に別の雲ができるときは、雨が近いと判断しましょう。

※図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。

文責:猪熊隆之

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝の八ヶ岳、甲斐駒

2015-04-15 07:53:39 | 日記

今朝の八ヶ岳は、時々稜線に雲がかかったりもしていますが、晴れとなっています。甲斐駒ケ岳も、見えたり隠れたり、という状態です。上空の寒気の影響で積雲が湧いていて、大気が不安定になってきている状態です。

 

7時の時点で、河口湖の上空2kmで15m/s、熊谷の上空2kmでは9m/s、3kmでは18m/sの風が吹いています。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする