毎週毎週、土日の週末は決まって天気が悪かった。山歩きをするにもスカッとせず、モヤモヤしていた。そして、疲れるほどの山歩きはここしばらくは遠のいているので、体力的にエネルギーが有り余っている分けでもないが、爆発させなければイライラして落ち着かないところだ。明日は前線が関東南岸に下り、比較的北関東の天気が良さそうな感じだという。そこで、何となく燧ケ岳と尾瀬沼を回ってみることにした。今年の尾瀬は水芭蕉とワタスゲの時季に訪れているが、日帰りで燧ケ岳まで足を延ばすことは出来なかった。大清水から一ノ瀬まで低公害車の試験運転がされているのを機会に、これを利用して燧ケ岳の山頂から尾瀬ヶ原を眺め、尾瀬沼では秋を感じたいと考えた。そうとなれば決して駿足ではない為、このハンデを克服するが如く早出で実現する計画とした。低公害車の出発する一番便が4時20分、この時間に合わせて、午前1時に家を出た。しかし、高速道路では睡魔に勝てず赤城Pで仮眠する破目に…。時間に余裕を持って出たはずが、ここで睡眠不足という結果になってしまった。ちょっとだけ、と車中で横になれば30分が過ぎてしまう。その後、大清水へ到着してみれば、まだ夜が明けていない時間帯に登山者が大勢いるではないか。夜行バスで来た方、マイカーで来た方、忙しそうに身支度をしている。時間は、まだ4時、なんとなく4時20分の便には間に合いそうでホットする。トイレを済ませ、朝飯を食べ始めたが、時間が無くなってしまい、慌てて準備をした。食べ残した物とポットはザックへ放りこんで持参することにする。今日は少しでも軽くしたいところだが、しょうがない。お腹が空いて動けなくなってしまう事の方が心配だと判断する。それにしても、おにぎり6個に水とポットで3リットル、梨とみかんゼリー、そしていつものパンにお菓子類に装備品、肩にずっしりときた。そんなかんなで、ドタバタしながらもギリギリセーフで低公害車へ乗車する。ありがたいことに、尾瀬ごみゼロ運動の協賛会社からコーヒーも頂いて徳した気分で大清水を発車した。 . . . 本文を読む