※『川場スキー場から上州武尊山と光り輝く残雪の峰々(往路)』の続き。
さて、お昼ご飯を食べる前にこの絶景をゆっくり眺めたいが、この暑さでの重装備は応える。上半身は直ぐに脱ぐこともできるが、下半身はそうもいかない。寒さ対策で二重に履いているので蒸れる。アイゼンを外してからスパッツを外して、靴を脱いで…、てな事はできない。陽当たりがいいと、実際蒸れてくるのは下半身だ。しかし、若者の姿を見れば、サイドファスナーを開けて涼しげにしているではないか。ならば私もと、サイドを開けて新鮮な空気を一気に入れる。すると、下半身は実に清々しく、爽快だ。もう少し早く気付けばよかった。皆さんが山頂でくつろいでいる側で、カメラを構えてウロウロした。どこから来たのかBCの男性が山頂へ到着する。どこをどう滑走するのか、山頂で休憩に入った。まずは展望をぐるっと眺めよう。それからご飯だ。 . . . 本文を読む
武尊山(ほたかさん)は北アルプスの穂高岳と区別するため、上州武尊山とも言われている山だ。関越道を走っていれば赤城SA付近でその山容は良く眺められ、主峰の沖武尊をはじめとする、中ノ岳、家ノ串、前武尊、剣ヶ峰山などの峰頭が南面の川場谷を囲んでいる。今日は残雪期の上州武尊をはじめて登ることにした。この時期、谷川もいいが駐車場代やらロープウエイ代とやらで往復のガソリン代が出てしまう。その点、ここはリフト代がその半額で済むという計算だ。それに駐車場は無料で、スキー場のフタッフが登山者にも気遣いをしてくれるという評判だ。春休みもたけなわ、桜も咲き始め、ここ数日間で季節は春の陽気になった。スキー場がクローズしてしまう前に好天を狙って、谷川連峰や上越国境の峰々を展望してみたい。それに尾瀬の至仏山や燧ケ岳も以前から残雪期の眺めを求めていたような気がする。高速を使えば沼田ICまではそれほど時間はかからない。奥多摩や奥秩父の山へ行く時よりもずっと遅くていい時間だ。だが、不運な事に、前橋IC付近で事故渋滞になってしまい、やや遅れて川場スキー場へ到着した。ここのスキー場もはじめてであり、様子がいまいち分からない。しかし、係員の誘導で迷うことなく無事駐車場へ到着した。身支度をするもみなさんスノーボードのいでたち、一風変わった格好でカウンターでリフト券を購入した。窓口には登山届も準備され、積雪期の登山者をむかえている。そして、2本のリフトを乗り継ぎ、剣ヶ峰山の下へ一気に駆け上がった。 . . . 本文を読む