物語！宝塚ＦＡＮができるまで⑤

　さて、今日からコムちゃんにフォーリンラブ編（なんのこっちゃ・・・）です。

　第５話　終わりは始まりのしるしー前編ー

　2002年も終わりに近づき、わたしは宝塚ＦＡＮへの道を着々と進んでいることに、たいそう満足しておりました。「宝塚を見たい！」ってずっと思ってて、機会があって宝塚大劇場へ行けるようになって、どんどんタカラジェンヌの名前を覚えて・・・・・・二年弱。わたしもそろそろ「宝塚FAN」を自称してもいいかなぁ？？

　いまのわたしなら、当時のわたしにこう答えます。
「待て待て待てぇい！あんたまだ、好きなタカラジェンヌいないじゃんっ！まだまだ甘ーい！！」
　いや・・・厳密にいえば、好きなジェンヌさんはいました。ただし、たくさん。個性派のリカさん＆くららちゃん、圧倒的な美貌の前期タカちゃん＆花ちゃん、有無を言わせぬ実力のタータン＆あっきー、短期だったけどブンちゃん＆まひるちゃん。あの代のトップさんたちは、初心者時代に見てたので印象的とゆーか、思い入れひとしおですな。とくにぶんちゃん＆まひるちゃんコンビはややハマリかかって、殉情のビデオとか買ったりしたなぁ・・・。（思えばすでに雪組好きの兆候が！）
　しかし、そのなかで誰が一番好きか！と訊かれると、答えられなかったんである。
　全員好き。それぞれの良さがあるから、一番なんて選べんっ・・・と当時のわたしは思っとりました。

　ぶんちゃん＆まひるちゃんにハマろうとしたら、ご存知のようにサクッと一作で退団になっちゃったもんだから、わたしは肩透かしを食らって、いわゆる「ごひいき」を作り損ねたまま、宝塚観劇二周年を迎えようとしておったんですな

　話を戻して、2002年末。花組で宝塚ファンの登竜門（？）「エリザ」も見たし、歌劇も買ってるし、宝塚が楽しくてしょーがなかった12月。ある日、キャトル名古屋店で立ち読みしていたら、なんと待ち合わせもしていないのに、バッタリＲに出くわしたんであーる！！そこでなぁんか盛り上がって、「正月に雪組みようよっ！日本モノ日本モノ♪」みたいな話になって、ふたりで「ぴあ」へ直行。雪組のチケットを買いましたとさ。さぁ、当時のわたしはコムちゃんをどのぐらい知ってたんでしょーか。

　・・・「追憶のバルセロナ」で、ジプシーの役だったのは覚えてたよ。名前おぼえやすいから、パンフで見て「顔も名前もきれいな人だなー」ぐらいは思ってたよ。ぶんちゃんの退団発表後、歌劇に「雪組次期主演男役は朝海ひかるに決まった」って記事が載って、顔写真がついてたのも覚えてます。しかーし、どういう人なのかはサッパリ知らんっ。Ｒにビデオ借りて、宙エリザも見てたハズなんだけど、コムルドルフぜーんぜん印象になし！！（←ひどい・・・）まぁ、なんせシロート時代に見たものなんて、ぼやっとした印象しか残らないもんですよね。（それとも、わたしの頭が悪いんでせうか？？）

　で、雪組「春麗の淡き光に/Joyful!」。
　「みなさまようこそお越しくださいました。（←あけましておめでとうだったかも？）雪組の、朝海ひかるです」
　恒例の開演アナウンス、あるでしょ？？
　その低音ボイスを耳にした瞬間、わたしは雷に打たれたように思ったのだ。
（こ・・・好みかも・・・）
　幕が開いてみると、コムちゃんという新トップさんは、容姿から想像するよりかなり声が低く、容姿から想像するより男役の造形が骨太だった！！そしてピンクの衣装がおそろしく似あっていた・・・！！

　それでコムちゃんファンになりましたっていうんなら話はカンタンなんだけど、なにしろ初心者はそうカンタンに先へ進めないんだよねぇ。宝塚に行く回数自体が、限られてたしね。2003年は、なんかあんまり見に行かなかったんじゃなかったかな。いや、違うな・・・。観劇を月と宙に絞ってたんじゃないかなぁ。「傭兵ピエール」「シニョールドンファン」「薔薇の封印」etc。ロマパリも大劇場は見てないんだよねえ。翌年、中日劇場では見ましたが。

　お披露目の「ガイズ＆ドールズ」から見つづけてきたリカさんが退団し、ひとりトップさんを見送った感慨で、わたしはしみじみしたように思います。「たかちゃんもそろそろかもねえ」って、Ｒと話したりしましたね。（で、ぜんぜん「そろそろ」じゃなかったんですけどね～）

　なにごともなく2003年、終了。
　2004年はコムちゃんのロマパリ（中日劇場）から始まります。ひさしぶりのコムちゃん・・・恋の予感です！！長くなったので後編につづく。

　to be continued・・・！