「小林一三は銀行に就職したものの、3ヶ月もサボって行かなかった!」 87へえ!
「日本財界人物傳全集第5巻 小林一三傳」(三宅晴輝/東洋書館)より
********************************
えええぇぇーーーーーー!?
いきなり3ヶ月もサボったら、クビになるんじゃぁ・・・。
どーも、小林一三、若いころは相当「やんちゃ」だったみたいですよ。
文学青年だったので、一三的には新聞社に入りたかったらしいんだけど、そんで実際、「都新聞」に入るコネを用意して卒業を迎えたらしいんだが、ちょうど卒業するときに、そのコネがダメになっちゃったらしいんですね。
そんで、当時は三井銀行が慶応から大量に(毎年5、60人)採用していたんで、それで三井銀行に就職することになったんだそうな。
ところーが、卒業を目前にして、友人が逗留している伊豆に遊びにいったら、そこで女性と懇意になり、すっかりのぼせあがって帰らなくなっちゃったんだって。(えええー!?)
さてこの恋路がどうなったかというと、一三が浴場でその女性の入浴姿をのぞく(←こらーっ!)という、おイタをやらかし、それに気づいた女性は(どうやら愛想をつかして)東京に帰っちまったと。
女性がいなくては意味ないんで、一三も追いかけてあわてて東京に戻ったそうな。そんで心をあらためて出勤したのかというとそうではなく、三井銀行からの出勤催促も無視して、彼女の家のまわりをウロウロしたりで日々を過ごしていたらしい。(ストーカーじゃん!)
女性とはけっきょく二度と会えず、一三は4月になって(入社日は1月)、例の伊豆の友人に説教くらって、しぶしぶ4月4日から出勤することと相成ったそうな。
女性のこともあるけど、どうもまだ「都新聞」入社をあきらめきれずにグズグズしていた、ということもあるみたいです。そのころ「上毛新聞」という地方紙の懸賞小説に入賞して、そこで「逸山人」っつーペンネームで「お花団子」とゆー小説を連載してたんですと。(これがまた甘ったるい恋愛小説)
余談ですが、この懸賞小説で、同時期に田山花袋も入賞しているそうです。
私も昔のことに興味があるので、トリビアコーナー、すごく面白いです!
特に、一三のストーカー話は初めて知りました。
見合い結婚するとき、ほかに恋人がいて揉めて、結局恋人が勝ったとか、
かなりお盛ん、もとい、ロマンチックな人だったようですね。
ご訪問&コメントありがとうございます。
>トリビアコーナー、すごく面白いです!
そう言っていただけるとうれしいです。埋め草とはいえ、「本を写してるだけだしねえ」と迷いながらはじめたものですので。
>見合い結婚するとき、ほかに恋人がいて揉めて、結局恋人が勝ったとか、
そうそう(笑)
若いころの話は、ホントに面白いですよね。もっとおカタい企業家でいらっしゃると思っていたので、びっくりいたしました、わたし。
ロマンチストでいらしたようですね、一三先生。
タカラヅカ文化のなりたちのおおもとを垣間見たような気持ちになっております。