山口建設

社長の独り言

伊香保温泉ー第3回伊香保

2010年06月03日 12時02分16秒 | 日記
「こんばんわ、お邪魔します」
男3人の温泉。
あまりにも色気がないと思い、呼んだ酌婦の挨拶代わりの声が聞こえた。
コンパニオン、酌婦、芸者の3種類の接待の女性が呼べる。

出発前に旅館との打ち合わせで、コンパニオンは我々の年齢から
除外いたし、芸者は三味線のお姉さんが一緒との話であった。
三味線とくれば踊り、小唄など粋な世界であるが馴染めず、
そして、呼んだのが酌婦であった。
踊りを披露しないだけで後はまったく芸者と同じであるとの説明に
納得した。
伊香保で一番お客を遊ばすサービス精神の良い酌婦を希望した。

そのお姉さんの声と共にあでやかな着物姿が目に入った。
季節に合わせた花の模様が描かれた明るい着物絵柄が部屋の空気を
明るくした。

年齢は30代後半のふっくらとした体を着物に隠し、黒髪はアップにして
一輪のあでやかな花が頭の片隅に咲いていた。
しっかりと相手を見ながらの受け答え。
色々な辛苦を味わって たくましく生き抜く女性の強さが
着物姿の下から見え隠れする。

一人で3人のお客相手のお手並みを拝見しようと意地悪な気持ちを
隠し、やがて宴会がスタートした。
まずは挨拶代わりのビールでの乾杯。

3人を平等に見ながらの話題つくり、そしてコップが空になると
すぐに、ビール、お酒を注ぐ。
差しさわりのない言葉が行きかう。
その様子に経験と智恵が見える。

安心して今宵の宴会が楽しみそうな気持ちが浮かび上がってきた。
やがて 約束の1時間30分の時間が経過した。