山口建設

社長の独り言

伊香保温泉ー第2回

2010年06月02日 07時07分00秒 | 日記
興ざめのまま足はふたたびエレベータへ。
長く感じられる時間を感じながらエレベーターは地下の大浴場へ。

やはり時間の早いせい人の影は見えない。
ゆったりとした脱衣場から大浴場の戸を開けるとムットした湯気が
顔を撫で回す。
昔風のタイルで出来た大きな浴槽から透明なお湯が見える。

50年の歴史が足元、壁などの色あせたタイル等に現れてる。
又、正面の壁にはなんと大きな水車が回ってる。
パイプで水車の羽にお湯を注ぎ、その勢いで水車が動いてる。

風呂に入りながら水車を眺める。
一昔の前の温泉場のお風呂の風景である。
50年の歴史の中でどれだけの人がこの水車を眺めながら体を
お湯に浸したのだろうか

やっと 温泉に入れると思いながら体をお湯の中に入れるが
深さがなんとお尻を座ることが出来ない。
腰を浮かせながらの入浴
思い切ってお尻を風呂の床につけるとお湯が口元へ。

おぼれそうな中途半端な浴槽の深さ。
どんな気持ちでこの浴槽の深さを決めたのは不思議である。

手足を伸ばし、すべてを忘れて、温泉に浸りながら、温泉の
醍醐味を味わう気持ちはどこかに飛んでいってしまった。

明日までの旅たちの時間が長く感じられ始めた。