ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

ハイイロガンを見に行こう(20220121)

2022年01月21日 | 自然観察

 今日の沖縄タイムスに大保ダム(大宜味村)に、ハイイロガンが5羽越冬しているとでている。昨年の11月に観察され、そのまま越冬したようだ。ここまでいたのだから、まだいるだろう。

 改めて大保ダムを地図で調べた。名護から西海岸を塩屋までバスで行き(約30分)、徒歩二時間余。帰りは、東海岸(平良湾)に出て、有銘からバス(1日3往復のみ)だ。徒歩は合計4、5時間。

 以前、高江に行くのに、この塩屋ー平良ー高江の路線に乗っていたので、大保ダムのことも承知していたが、今こうして調べ直すと案外近いようだ。名護から高江行きがなくなってしまい、私にははるかに遠方の地になってしまっていた。高江も、大保ダムも。ハイイロガンを観るためならば、いっちょ行ってみよう。

 私と沖縄島の野鳥の縁は、薄い。基地問題に追われているためだが、さみしい限りだ。特にガン・カモ類とカモメ類を見るチャンスは極めて限られている。ここが南の邦だから。しかしこの原因は、地理的な分布ばかりではないようだ。淡水ガモが少ないのは、池が限られているからだ。高速道路に寸断されているダムや、米軍基地にとられている池・ダムが多いのだ。大保ダムは高速道路もなければ米軍基地もない。近くに小規模ながら水田が広がっている。だからカモやハイイロガンまでやってきた。

 また、知らない場所に行くのはどうしてもおっくうになる。よほど調べて置かなければ、帰宅困難になるからね。

 私にとって、ガンやハクチョウの飛来地といえば、宮城県伊豆沼・内沼だった。もう何十年も行っていない。1970年頃から90年代までか。北陸の地にも行った。何百何千が飛び立つ様は、迫力満点だった。東京の近場では、荒川中流域(埼玉県)に、コハクチョウが来ており、私は毎年行っていた(一泊泊まり)。

 沖縄に来てからは、2019年11月に石垣島にサカツラガンが来ていて(数羽)、運良く撮影できた。また確か同じ頃、大浦湾の瀬嵩にヒシクイが来て(数羽)撮影できた。

 日本列島にくるマガンの繁殖地は、シベリヤの最北部。それでは真冬を過ごせまい。日本の東北地方でも暖かいことだろう。サカツラガンやハイイロガンの繁殖地はもっと南・西に寄っている。マガンの繁殖地にだぶらない。大陸から大陸への渡りだが、時に東にずれて、琉球諸島にやってくるのだろう。彼等の常識(飛翔指針)に国境・領土など関係ないからね。

 ここ沖縄島も米軍基地などなければ、もっといろいろな種が渡ってきたはずだ。少なくとも観察の機会は格段に多かっただろう。

 私も少しでも観察機会を増やしていきたい。



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