ドキュメンタリー映画「ちむぐりさ」が近日上映。私はまだ映画のチラシをみているだけだが、おもしろそう。何がと言えば、主演は石川県能登半島生まれの坂本菜の花さん。彼女が沖縄のフリースクール珊瑚舎スコーレに在席し、沖縄戦体験者と共に学ぶ中から見えてきたもの。それを石川県の地方紙北陸中日新聞に連載してきた。15歳の少女の目を通して過去と現在と未来が語られる。
監督の平良いずみさんが書いている。「分断が進む時代にあって“希望“そのもの。映画で描いているのは、ひとりの少女の小さな声…。でも、その声が県境を国境を越えて、きっと誰かの心の中に届く。そう信じています。」
ここに「分断が進む時代」とあるが、何故関係が切れてしまうのか、自分を開けないのか、ここは、誰にとっても常に問われていることだ。他人の痛みを感じる「ちむぐりさ」は、自分の痛みも感じる中で生まれる。この両者の関係が途切れている。思い込みだけが深まっているのだ。
2020年2月Ⅰ日~那覇の桜坂劇場で始まる。東京ではポレポレ東中野でもやるそうだ。是非見てみたい。
因みに私は能登半島にも謂われがある者です。