ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

二人展「祈り」を観た(20240525ー➁)

2024年05月26日 | 文化の目

2024年5月25日(土)午後、浦添から那覇に移動。県庁前からホール「ゆかるひ」をめざす。13時過ぎに到着。早速観る。今回は二人展。「諸仏ー死者より」彫刻、かこ・釈海楽、「種をまく人」絵画 島しづ子

 かこさんはお顔をみれば、旧知の間柄。辺野古が取り持つ縁。木彫り。小さな作品群。私の視力では細部が見えない。申し訳ないが細部は省略。彫刻だから、これは触覚が大切なのだと納得。手触り、肌触りから「祈り」に昇華できるのだろう。彼女は施術士が本職。なるほど。命を助ける施術と諸仏を彫ることが通じているのか。良い縁なのだろう。

 撮影にも、視覚・聴覚・触覚がものをいう。これらが三位一体になってこそ。島さんの絵を、私が観たのは2、3回目か。彼女は牧師。牧師で、抗議船の船長で絵描き。マルチタレントなのだ。船長だからこそ見える姿を活写している。船長はカヌーと一体で動き、その動向を追っている。だからこそカヌー隊の心持ちを描くこととは観る視点を異とするのだが…。そして現場を広げてきたのだ。渡嘉敷島などにも広げ、糸満の魂魄の塔も組み込んでいる。祈りの幅が大きく膨らんできた。

 今回の主題は「種をまく人」に据えてあり、命を繋ぐ種をまく。そこが宗教者としての「種をまく人」と、絵を描くことを通した「種をまく人」が繋がっているのだろう。核心を抱いているからこそ、できるのだろう。わずか3年の成果です。もっともっと大勢に見ていただきたい。

 14時30分からペトロ・ショーケン大城さんのクラシックギター演奏。大勢がいらした。ギターの音色も素晴らしい。ただし、ギター(別のイベント)をやると、作品を見てくれない。早めに来ていただいて、作品を見ていただきたい。演奏中は勿論事後にざわざわすると集中できないから。

 「祈り」と言われると、非宗教者は、違和感をもちかねない。非宗教者である私だが、祈りに近い感情はある。私達が求めるものをこうした作品群を観ることを通して、繋がれれば、いいだろう。正論だけでは広がらないこともある。

 演奏を始める前に、私も一役買った。ライティングが後ろを向いており、眩しかった。これを演奏者側に向けた。真下にいらしたお二人(2カ所)に暫し退いていただき、動かした。何人かの方が私を支えていただいた。ありがとう。

 お二人には、今後も頑張っていただきたい。

○2024年5月26日17時まで開会。 

 

 



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