かんにんブクロ

絵本とイラスト付きで書いているブクロ…いやブログです(笑)

富士山頂と缶ビール…

2016年08月04日 | 思い出


1992年の夏の夜、
私は3人の友人と居酒屋で飲んでいた。
突然友人の一人が突拍子もない事を
言い出した。
「富士山に登らないか!?」

何寝ぼけた事を言うんだ〜?
無理無理・・・登れるはずなんかね〜よ。

何故なら
中学・高校時代に秩父の山々は
あちこち登った私だが、
武甲山=1336m(当時)・白石山=2036m・
雁坂峠=2082m・雲取山=2018m・・・
などなど全て標高2000m級だ。

それに引き換え
富士山は3776mだぜ〜!

もう何年も登山はしていないし、
足腰も弱まっている。
富士山に登るなんて出来るはずない!

そう思った私は
その話しに乗る気はなかった。

でも、
4人の中で最高齢の友人
(私より10歳も年上)は
富士山頂まで2度も登った事がある
というので、腹を決めた。

そして8月6日、富士山に登った。
5合目を出発したのはすでに夜。
山小屋で一泊せず山頂を目指した
今でいう「弾丸登山」だった。
そのためか、二人の友人は7合目あたりで
ダウンして下山。

年輩の友人は、とっくに先に行ってしまい
とうとう私一人になった。

私が山頂に近づいた所で、年輩の友人が
「待ちくたびれたよ」
と言って下りてきた。
すでに山頂まで行った先輩は
そのまま山を下りて行った。

「頂上で乾杯しよう!」と、
4人分の缶ビールをリュックに入れて
登るのは一番年下の私の役目だった。
私は、缶ビールを山頂まで運び、
そしてリュックに入れたまま
一人で山を下りてきた。

いや、一人じゃない。
缶ビールも山頂まで行ってきたんだな。
(*^_^*)

下山して皆と合流し、五合目のレストランで
飲んだ生ビールは、格別に旨かった。

男4人のうち、山頂まで登ったのは、
私と年輩の二人だけ。

征服した喜びは、
困難に打ち勝った者しかわからない。

・・・・・

8月6日は、
私が富士山に登った日。

・・・あの缶ビールは
いったい
なんだったんだ?・・・
(*^_^*)

今でも8月6日が近づくと
懐かしく思い出す。

☆☆☆(((o(*゜▽゜*)o)))☆☆☆


それじゃー またね

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コメント (1)
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