かんにんブクロ

絵本とイラスト付きで書いているブクロ…いやブログです(笑)

脳梗塞(12)…

2011年11月14日 | Weblog
9月19日(入院9日目)
「明日は看護婦の人数が少ないので、今日が入浴の日に、変更になりました」
朝、看護婦さんから説明があった。
(通常は火曜日と土曜日が入浴の日らしい)

お昼頃看護婦さんがやって来た。
「yamacさんは、今日から4階のお風呂場です」
どうやら3階のお風呂場は、看護婦や介護士の手伝いが必要な車椅子の患者で、
4階のお風呂場は、自分一人で入浴できる患者専用みたいだ。
「4階の患者さん全員の入浴が終わったら、知らせに来ます」

前回の様に点滴の管もはずされて、ベッドで待っていると、2時半頃看護婦さ
んが呼びに来た。

4階のお風呂場の前に行くと、女性の介護士さんがいて、右腕の点滴のところが
水に濡れない様にビニールでかぶせ、両端をテープで留めてくれた。
でも、不安だったのか更にテープでグルグルまいてから自信たっぷりに言った。
「はい、これでもう大丈夫!」
私も、ここまでしっかりテープで留めれば、水は入らないだろうと思った。
介護士さんの優しい心遣いが嬉しかった。

「さあ!一人でお風呂に入れるぞ!」
うきうきした気持ちでお風呂場に入った。そこまではよかった。
だが、パジャマを脱ぐ時に気が付いた。
「あれ?右手が曲がらないぞ」

介護士さんが丁寧にテープを留めてくれたのは嬉しかったが、あまりにもグル
グルまいてくれたから、右ひじが曲がらなくなってしまったのだ。

「なんてこった!右手が使えないよ〜」
右手だけが頼りで今まで何でもやってきたのに、その右手が使えないとは…
しかたなく、あまり動かない左手でなんとか洗った。いつもと逆のパターンだ
った。

その後お風呂から出て、タオルで身体や頭を拭くまでは出来た。ところが左手
だけではパジャマを着る事が出来なかった。

数分間の悪戦苦闘も空しく、ついに ヘルプミー!
……ナースコールのボタンを押した。(つづく)




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