安良里ヤマナカ海話

西伊豆安良里ダイビングセンター山中のブログ。安良里や黄金崎の海、生物、人、ダイビングについて思いつくままに

ヒメヒイラギの発光はすごい 2

2006-05-31 22:38:52 | 生物
初めてヒメヒラギの発光を知ったときには「単に綺麗だ」だった。

ところがある人が
JCUEでお世話になっている横須賀市自然人文博物館の林館長に
発光の話をしていただいた。
その答えは
(要約していますが)
============
ヒメヒイラギの発光を実際に水中で観察されたのは、世界で始めてではないだろうか?
林先生の恩師でもある、先代の館長である今は亡き羽田先生が発光生物の研究をされていて、ヒメヒイラギの発光を求めて海外までいかれたことがあるそうだ(見られていない)。羽田先生がこの話を聞いたらどんなに喜ばれたか!!
============
おお!!
すごい!!
と無知な我々はさらに大きな感動

さらに
この発光の記事が雑誌ダイバーに載ってしばらくして
「東大で発光生物を研究しているものですが?詳しく教えてください」
と1本の電話がかかってきた。
その方の話では
普段滅多に読まないダイビング雑誌をたまたま本屋で立ち読みし、
パラパラとめくっていたらヒメヒイラギ発光の記事が!!載っていたので、あわてて電話をしたそうだ。
なんという偶然!!

その後このグループの方が安良里に何度も足を運んで佐々木氏とヒメヒイラギの追っかけが始まった。(魚類学会でも発表された)。
発光現象と産卵行動を実証させようとされていたらしい。
発光現象は産卵行動であると推測が出来るが、確証を得たかったようだ。
結果はまだ出ていないが、佐々木氏は会い変わらず、発光を追い続けている。


さらに
その後
某有名な水中映像も撮られるカメラマンが、ヒメヒイラギの発光を追って何度か安良里に足を運んでおられる。
でもなかなかタイミングが合わずにいまだに撮影に成功していない。

水中の生物の行動を追うのは難しいものだ
地道なダイバーの観察が研究成果に役立つときがある。
遊びだけど社会に役立つこともある。




大瀬ダイバーズディ

2006-05-29 07:09:45 | Weblog
大瀬のダイバーズディにJCUEとして行ってきた。
朝のうち雨だった



おまけに東風が強くて
安良里は忙しかったようだ
安良里に来ていただいた皆さんごめんなさい


大瀬では色々な人にあった
皆さん
あれ??何でここに??という顔をされていたが・・・

普段会えない人にまとまって会えて
楽しかった。


イベント運営していただいた皆さん
お疲れ様でした(感謝)


ヒメヒイラギの発光はすごい!

2006-05-29 07:02:49 | 生物
ヒメヒイラギ??

あまり聞き覚えのない魚である

写真<佐々木紅良>

黄金崎公園で毎年初夏に現れる、しかも夜、
<スズキ目ヒイイラギ科>
最長で12センチ程度の小さな魚である。
">写真<佐々木紅良>



光るのだ!!
特徴は胸鰭の後ろに大きな発光帯を持っていて、点滅するように光るのだ
初めて光ったのは
1999年7月24日、場所は西伊豆の安良里と宇久須の中間に位置する黄金崎公園ビーチ。
公にされた記録としては世界初となる、発光現象の野外観察記録だった。

ヒメヒイラギの発行を夜光虫程度と侮ってはいけない
多くの人に「発光するんですよ」とご説明しても、お愛想程度に「へ~すごいんだ」と返事が返ってくる。どうも夜光虫程度の発光だと思っているようである。
とんでもない!!
">写真<佐々木紅良>
イメージ写真ではあるがこんな感じで発光する

発光のメカニズムは

ヒメヒイラギは発光帯が大きいだけではなく、
この発光が初夏のある時期まとまった群れで、いっせいに発光するからすごい光景となる。
点滅を繰返してあたり一面できらきら発光するのだ!

それはそれは幻想的な風景である。

ただ年によって時期が多少ずれる
しかも長期間発光はしない


「始めにヒメヒイラギについては初発光から定期的観察を佐々木氏が行っており、このブログも彼の資料に基づいたものである」

ヒメヒイラギ発見から思わぬ反応まで
続く・・・

天草相場暴落予想byインチキ天草相場士

2006-05-27 00:39:41 | 
某テレビ局で「寒天ダイエット」を特集したのは昨年の夏ごろだった。
その後
世間が「寒天はどこだ!」、「天草はないか!!」と騒いだのは記憶に新しい。
たぶんにもれず
西伊豆の天草の宝庫にいる私も、トコロテンを食事の前にスルスル。
おかげで
順調に進んでいたダイエットに強い味方となったのは何を隠そう事実である。

ブームになれば寒天や天草の相場はうなぎ登りである。
しかも天草は初夏がシーズンだから夏以降に騒いだって供給が増えるわけでもなく、昨年は高値が続いた。

次の年に誰もが思うのは同じこと


船の上からでも

潮が引いたときに陸からでも取れる


こんな感じであっちこっちに今までに見たことがないほど、今年は天草取り漁師が増えた!!
ありゃありゃ~~~~

これじゃ今年は天草取れすぎだ!!
おそらく相場は下がる

今年は思う存分安い(^_^)天草でダイエットに励めそうだ。

余計な薀蓄だが
天草という名前の海藻はない。

<これはマクサ>
マクサをはじめオバクサなどを寒天が取れるものを総称して天草と呼ぶ。
天草の仲間は日本では16種類程度見られるらしい。

こちらの漁師はマクサをメグサと呼んで、オバクサかな?硬いものをオグサと読んでいる。もしかしたらオスメスと思っているかも??

一般に味がいいのはマクサだそうだ。
トコロテンに味なんかあるのか????と思おう方もいるかもしれないが
微妙に違うようなのだ。

海藻といえば
6月11日は黄金崎公園で海藻・海草セミナーを日本国際湿地連合会が主催で開催される。
参加費は¥600(ダイビング費用別)と破格で、先生は、親父ギャグ満載の東京海洋大学(旧水産大学)田中次郎教授だ!!とても気さくで素敵な教授なのだ。

論理ばかりではだめなのだろう

2006-05-24 18:28:28 | junk
国家の品格を読んだ
藤原正彦著

体育会系のダイビングクラブ出身の知人も読んだらしく
ある点で
お互い頷いていた。(^_^)

「論理的なだけではめだ」と、数学者である著者が言っているところが特に面白い

「自然への感受性」「情緒」「もののあわれ」など
日本人の感性を見直すきっかけになった。

漁師さんたちと付き合っていると
決して論理的ではないが・・・・
素敵なものを持っている。
自然と付き合って感じるものは大切なのだろう。

すべての判断の基準が法律やお金では、いやな世界だ。

金のないやつは俺のとこへ来い
俺もないけど心配するな~~
見~~ろよ青い空白い雲~~
そのうちなんとかなるだろ~~

大昔クレージキャッツの植木ひとしが歌っていた歌の一説である。

なんとも
無責任な歌だが・・・(^_^;)

これくらいのアバウトさも今の世の中必要なのかもしれないな~~~

でも
競争には負けるかも・・・!!







釣りは楽しいが・・・

2006-05-23 22:16:01 | 環境教育
ちょっと書き込みが空いてしまった

親子で釣りをしていた

釣れた魚がメジナの子供(喜んで食べる人は少ない)なので、父親が針からはずしてポイと岸壁の上に捨てていた。
その日はどんどん釣れていただが、ポイポイと捨てられていていった。

子供は残酷なものだ
親の姿を見て直ぐに真似をする。
何気なくでもこんな姿を見せて、いざというときに「命を大切にしなくちゃ」なんていっても説得ないな~~~
子供が何を感じているか考えると・・・・。

やはり
トンビが鷹を産むのは難しいのか~~~(^_^;)

余計なこととも思ったが
「もし食べたりしないのなら、海へ返してあげたらどうです?かわいそうですよ」
と言っていました。(^_^;)



母親が「かわいそうだから海に返してあげよう」といってくれたので少しほっとした。

オクトパスの横移動は・・・

2006-05-19 17:59:56 | ガイド
予備のセカンドを右左と論じてみたが

初心者には右出しを勧めているのに
自分は左から出している。

ホースを長くしてスイベルつきのセカンドだから
右からでも左からでも同じ働きをする。
しいて言えば
エアーが少なくなったお客さんのエアーを残させるために、しばらく自分のオクトを吸って移動することがある。
お客さんの右手側を持ってあげたほうが、お客さんがBCの操作をしやすくなるから、自分のオクトを左から出している。

といったら
ある大御所から
「エアーが少なくなったら浮上しろよ!
浮上できない位置なら、エアー管理が悪いんだ!!
それはエアー切れと同じだと思え!!
横移動をイントラが平気でやっているから、みんなエアーがなくなっても横移動しようとするんだ!」
「そんなに遠くへ行かなくても、近くで遊べるだけの生物の知識と技術を磨け!!」
とガッツリ怒られたことがあった。

たしに(^_^;)
オクトで横移動するようなガイドディングは失敗なのだ。

横移動平気でするな!!

2006-05-19 17:55:12 | ガイド
予備のセカンドを右左と論じてみたが

初心者には右出しを勧めているのに
自分は左から出している。

ホースを長くしてスイベルつきのセカンドだから
右からでも左からでも同じ働きをする。
しいて言えば
エアーが少なくなったお客さんのエアーを残させるために、しばらく自分のオクトを吸って移動することがある。
お客さんの右手側を持ってあげたほうが、お客さんがBCの操作をしやすくなるから、自分のオクトを左から出している。

といったら
ある大御所から
「エアーが少なくなったら浮上しろよ!
浮上できない位置なら、エアー管理が悪いんだ!!
それはエアー切れと同じだと思え!!
横移動をイントラが平気でやっているから、みんなエアーがなくなっても横移動しようとするんだ!」
「そうんな遠くへ引き回さなくても近くで遊ばせる海の知識と知識と技術を磨け」
がっつり言われたことがあった。

たしに(^_^;)
オクトで横移動するようなガイドは失敗なのだ。



ダイブマスターは誇りある仕事なのだ!!

2006-05-16 18:55:54 | 指導
ダイブマスターのトレーニングで
現地での緊急手順について調べる?項目がある。

受付のカウンターにいると
「ここの緊急連絡先を見せてください」
といわれるので
お見せすると
「コピーできますか」
は~~~
と思いつつコピーして差し上げる。
さわやかに「ありがとう」といわれて終わる。

きっと
このコピーで、この方は課題が終わるのだろう

めでたしめでたし か~~???

本当にこれでいいのだろうか~~

安良里では誰でも使えるように
緊急手順の処理手順カードを作って、周りの人の協力を得ながらレスキューが進み、最終的に事故記録シートとともに緊急隊員に引き継がれる。そのなかの一部に各地の連絡先がある。お見せしているのはその一部である。
(以前できると思っていたスタッフが事故の際に動けなかったのを反省して作ってみた)

ダイブマスターは、自分のフィールドで、事故が起きたときに活動水域の事故処理の流れ理解しておかねばならないはず。
ダイブマスターは、自分のフィールドにおいてはインストラクターもコントロールする、地域のマスターである。
フィールドにたまたま来たインストラクターは、ダイブマスターの支持の元に、レスキュー活動を手伝うことになる。
ダイブマスターになろうとする人が、自分がメインフィールドにする地域のレスキュー体制をコピーで済ませていいのかな~~?

地域のレスキュー体制を調べる課題はすばらしい課題だ!!

各地域で地域の特性に合わせてきっちりレスキューや搬送体制を整えているはずだし、もしかしたら、その形が出来るまでに地域での根回しなどが行われているかもしれない。
そんな裏の事情なども探りつつ、レスキュー体制を見つめてみると良いトレーニングになるだろう。担当インストラクターとじっくりワークショップしたほうが良いのではないだろうか?

先日は、電話で「FAXで送ってください」と依頼されたので
さすがに、このままではいかんと思い、
「FAXでポンと送れるものではないので、一度いらっしゃいませんか?全体の流れなども解説しますから」とご返事したら、そのまま連絡が途絶えてしまった。(^_^;)
「うるせ~~~親父」と思われたかもしれないが・・・。

ダイブマスターってインストラクターの下だと思われているかもしれない。
またインストラクターの一ステップだと思っている方が多い。
何度も書くが、本来はダイビングエリアではその地域のダイビングをコントロールするマスターなのだ。

極端な言い方をすれば
インストラクターは講習する人
講習を受けた人を楽しんでもらったり、いろいろな経験や遊びを提供し、地域のルールや安全を確保するのがダイブマスターである。
ダイブマスターのフィールドではインストラクターはその子分である。
誇りある仕事なのだ!!

まさしく
安良里DCのスタッフはダイブマスター
もう少しトレーニングせねば(^_^;)!!

CM:あっちこちに行きます

2006-05-15 11:18:22 | Weblog
今日はCM三昧です

5月の末から6月にかけて
何かと遠征が増えて安良里をあけることが多くなる
トビエイの季節でいい時期なのだが・・・・
JCUEがらみの出張なので仕方ないが
ちなみにせっかく遠征に出るのでいろんな人に出会えるのは楽しい
もし近くにいらしたら声をかけてほしいな~~

以下一覧です
もし参加希望の方がいらしたら
yama@arari.co.jp
までメールください。

5月28日
大瀬ダイバーズディ
JCUEで海底清掃をお手伝い
海底清掃は単なるゴミ広いではなく
拾ったゴミをデータ化しゴミから何か感じほしい

6月18日
林先生と潜るin初島
JCUEで毎年やっている横須賀市自然人文博物館館長林先生をお招きして、生物観察の楽しさと驚きを体感する企画です。私も林先生のおかげでガイドに少しだけ幅が出来た。(まだまだ未熟だが)タコノマクラひとつで生物の不思議や楽しさが広がるのだ!!

6月17日
海藻ワークショップin初島
海藻に専門家を招いてJCUE有志で海藻を使ったプログラムの検証を行う
難しく聞こえそうだが、まずはみんなで楽しく!!です。
JCUEのメンバーでなくても参加でます。

6月23日
海辺の指導者のための緊急法
リスクをしることからマネージメントとしてファーストエイドを学ぶ
リスクを知ることでファーストエイドの必要性を理解できると思います
開催日時:2006年6月23日 10:00~16:00を予定
場  所:静岡県西伊豆町(安良里ダイビングセンター)
参 加 費:一般3500円 学生等2500円